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帝一の國 [映画]

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■2017/4/30鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年32本目の邦画8本目。

■菅田将暉、野村周平などなど若手イケメン大集合、というか男だらけの映画。残念ながらわたくし男色の趣味はないし、今作の永井聡監督の以前の作品(『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』)があまり面白くなかったので、もともと観るつもりはなかったが、繰り返し流れる予告編が面白そうだったので観ることにした。フリーパスポートだしね。

■原作は古屋兎丸の同名漫画。未読。時代は昭和。日本一のエリート高校・海帝高校(開成がモデルなんかな?甥が通ってたけど)で生徒会長になった者は将来の内閣入りが約束されているという。主席で入学した赤場帝一(菅田将暉)はOBで生徒会長になれなかった父・譲介(吉田鋼太郎)の応援を受けつつ、仇敵・東郷菊馬(野村周平)や苦学の爽やかイケメン・大鷹弾(竹内涼真)たちと競いつつ、恋人・美美子(永野芽郁)の応援を受けながら生徒会長を目指し突き進んでいく。

■もちろん真面目な話ではなくて、政界をカリカチュアライズしたコメディです。そもそも現職総理大臣の母校がどこかと考えたら、そんな話絶対ないでしょ(笑)。詳しくは観ていただきたいのだけど、爆笑につぐ爆笑。支持層獲得のために校庭で「マイムマイム」踊ったりするか(爆)? その他にも小ネタ満載。非常に笑わせていただいた。最後はやや力技で落としたところもあるけど、ブレずに一直線でやれば、どんなテーマでもだいたい面白くなるのかな、と。

■大変楽しい娯楽映画なので、食わず嫌いの方もお薦めです。実際ヒットしてるし。それにしても菅田将暉すげえな。



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ワイルド・スピード ICE BREAK [映画]

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■2017/4/29鑑賞@TOHOシネマズ日劇。今年31本目の洋画24本目。

■GW期間中(4/29-5/7)で10本は観ようという目標を立てておいた。TOHOシネマズのフリーパスポートもあるので。一応目的は達成できたが、この間ひとつもエントリを更新しなかった。ということは10本溜まっているということです。昼間は映画、夜は夜で忙しく、というか毎晩呑んだくれていたのが正直なところ。いっそのこと一部短評で済まそうかなとも思ったが、この映画を観た後にとある飲み会で先輩方に「お前のブログは内容はともかく、観た全部の映画の感想を上げてるところはエライな」と言われたのでもはや引っ込みつかず。個人的な話ですが。

■閑話休題。今作、全米のオープニング興収で新記録を達成したらしいので、ミーハーなオレは観てみることにした。久々に日本最大(座席数が)の映画館、TOHOシネマズ日劇のスクリーン1で。ここで問題が。この映画はシリーズ8作目なのだが、それまでのシリーズ作を1本も観たことがない。東京を舞台にした作品で妻夫木聡がちらっと出てたくらいはCMで知っていたが。なので大筋もよくわからないくせに観るという非常に雑な感じである。今まであまりやったことはないが、『ハリー・ポッター』シリーズを全く観ないで『ファンタスティック・ビースト』を昨年観て何とかなったので、今回も大丈夫かと。雑だ。

■以下大雑把なあらすじ。「ファミリー」のリーダー・ドム(ウィン・ディーゼル)は、愛する女・レティ(ミシェル・ロドリゲス)や他のメンバーとともに、政府筋からの裏ルートの依頼も含め数々の案件を解決してきた。今回も大量殺戮兵器と目される電磁パルス砲の奪還命令が下り、「ファミリー」は見事成功するが、直後ドムは裏切り、電磁パルス砲を持ち去ってしまう。実はドムは、サイバーテロリストのサイファー(シャーリーズ・セロン)に脅迫され仕方なく従っていた。

■この手の映画はストーリーを深追いするより、強烈な映像体験を堪能するほうが吉。後半部分での、氷海上で車と潜水艦が対決するシーンとか、バカなんじゃないかと思ってしまうがすごく面白い。徐々に頭がおかしくなっていくシャーリーズ・セロンも楽しいし。でも雑。ちょっとネタバレしてしまうが、ドムが脅迫された理由が、レティの他に女に子供を作らせていて、女と子供の身柄を確保されていたことって、どこがファミリーやねん(笑)。

■でも、バカ娯楽映画としては最上級かな。料金分の価値はあると思う。しかし配給側も雑で、シリーズ名の『ワイルド・スピード』の原題は『THE FAST AND THE FURIOUS』で、今作の原題は『The Fate of the Furious / Fast & Furious 8』だ。『ワイルド・スピード』なんて欠片もないしサブタイも日本適当オリジナル。雑すぎ。でも勝てば官軍か。

■いろいろ言いつつ、結構お薦めです。シリーズの前作観たほうが面白いとは思うけど、観なくても全然大丈夫(笑)。

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美女と野獣 [映画]

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■2017/4/23鑑賞@チネチッタ。今年30本目の洋画23本目。

■この映画、もともとはフランスのお話だが欧米各所で映画が作られた。ただ、全世界的に広まったのは、1991年のディズニー製作の同名アニメ映画によるところが大きいと思う。で、その頃たまたま海外出張で欧州便(行きか帰りかは忘れた。昔の話なので)の中で見たところ大変面白かった。言うまでもなく、長時間のフライトでの最高の暇つぶしは、日本公開前の映画を見れることだ(その頃もまだ、作品によっては日本公開が1年後というものも結構あった)。ただ、後悔しているのはその後映画館できちんと観なかったことだ。それについては最後に書く。とにかくアニメが面白かったので観ることにした訳です。

■公開週の日曜日に観たのだが、劇場はほぼ満員で幅広い年齢層。ディズニー映画なので子供も多いかと思ったが、基本ラブストーリーなのでそうでもなかった。遅めの上映回だったしね。予想通り公開週の興収ではぶっちぎりの1位。まあそうだろうね。

■高慢な王子(ダン・スティーヴンス)は老女に一夜の宿を頼まれるが、老女の見かけが醜くそれを拒む。老女は実は魔女で、王子と召使いたちに呪いをかける。王子は野獣と化し、召使いたちはモノにされてしまう。王子が真実の愛を知るまで呪いは解けない。この辺はほぼテロップでさらっと説明される。

■フランスの田舎町に住むモーリス(ケヴィン・クライン)の娘・ベル(エマ・ワトソン)は美しいが読書好きで、村では変わり者という扱いを受けていた。美貌だけが目当てで傲慢な村の権力者ガストン(ルーク・エヴァンス)に言い寄られているが拒絶している。そんな時、旅の途中で迷って王子=野獣の城に立ち寄ったモーリスは、娘のために薔薇を盗んだ咎で幽閉されてしまう。それを知ったベルは城に乗り込み、父の代わりに自らを幽閉して欲しいと野獣に頼む。そして。

■大多数の皆様がご存知のあらすじをグダグダ書いて申し訳ございません。以下の結末については書くまでもないのですが、わたくし残念ながらディテールをほとんど忘れておりました。まあ四半世紀も経ってるからしょうがないよね。

■もちろん実写とCGでの構成なんだけど、素人が見てもとてつもなく金が掛かってそうですよ。村や城は実際のロケ地に造作を作った上でVFXをかぶせてるんだろうしね。そしてディズニーらしく瑕疵がなくて分かりやすい脚本と強烈な劇伴。なんだか物量作戦にやられた気もするけど、もちろん映画としては面白かった。

■ただ、ベルが幽閉中の映像の大部分は、ベルとCG(目の部分だけは俳優を合成してんのかな)の野獣、そして時計や燭台、コーヒーカップといったまあクリーチャーとのやりとりがほとんど。クリーチャーのボイスアクトはもちろん俳優さんがやっていて、ラストで本当の姿に戻るんだけど。

■なので映画の半分くらいはエマ・ワトソンの一人芝居とも言える。なので、エマ・ワトソンに乗れるかどうかがこの映画自体に乗れるかどうかの鍵かな。ま、エマ・ワトソンを嫌いな人はほとんどいないと思うので、余計なお世話かも知れないけど。

『ラ・ラ・ランド』でエマ・ストーンが演じた「ミア」は当初エマ・ワトソンにオファーされたという話もあるが、ワトソンにはこちらのオファーが先だったので断ったとか。この「エマ・エマ」対決は面白い。もちろん本人たちは対決しているつもりはないだろうけど、オレ的には、正統派美人のエマ・ワトソンより、ファニーフェイスのエマ・ストーンが好みですけどね。

■どちらにしろ面白い映画です。興収1位も当然かも。『アナ雪』超えの噂もあるけど、ラブストーリーなので子供受けがちょっとな、という気もする。

■最後に機内上映の話。日本公開前に映画を見れるのはまあまあ自慢な訳で、その当時オレも「あ、それ機内で見た」とか自慢げに語っておりました。恥ずかしい。現在でも洋画の日本公開が半年くらい遅れる例もあり、そういう話も散見される訳ですね。そりゃまあいい。でも幸運にも日本公開前に映画を見れて面白かったなら、帰国後映画館で同じ作品を観て確認し、面白かったら広めるべきではないかと。それをやらなかった昔のオレを強く叱りたい。

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バーニング・オーシャン [映画]

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■2017/4/22鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年29本目の洋画22本目。

■恐ろしいことに実話がベースになっている。石油メジャーのBP社の下請けであるトランスオーシャン社のエンジニア・マイク(マーク・ウォールバーグ)はメキシコ湾沖の石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」に3週間出張することになる。現場へのヘリには上司の主任・ジミー(カート・ラッセル)の姿もあった。

■現地に着いてみると、コストカットのためにBP社の管理職・ウィドリン(ジョン・マルコビッチ)らによって必要なテストがなされてないことが発覚する。ウィドリンたちは他のテストでカバーして操業を強行するが、そこで施設に重大な問題が持ち上がり、従業員たちは危機にさらされる。

■大企業が下請けに無理を強いて結果事故になるという、クソだが実際よくある話ではある。パニック・ムービーの類に入ると思うのだけど、よく出来てはいる。マーク・ウォールバーグが主演という時点でふざけた中年のおっさんの話かと思ったが、それはオレが『テッド』シリーズしか観てないだけで、『トランスフォーマー』シリーズではシリアスな役もやってるらしいのだけど、そのシリーズ全く観てません。シリーズ物は第一作を見逃すと敷居が高くなってしまうので。しかしカート・ラッセル。ベテランなのだけど代表作は未だに『バックドラフト』と言われてしまう残念さ。確かにヒットしたしすごく面白かったんだけどさ。もういい年のはずだが今作でも体を張っている。いったいいつまで体を張ればいいのかとも思ってしまう。

■そんなに期待はしてなかったんだけどそこそこ面白い映画です。ただね、原題は掘削施設の名である『Deepwater Horizon』なんだけど、この邦題どう考えても頭悪すぎだろ。毎度のことながら日本の配給側には猛省していただきたい。ダメな日本語邦題を付けるより、インチキなカタカナ邦題を付けるほうがもっと罪深い。

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3月のライオン 後編 [映画]

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■2017/4/22鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年28本目の邦画7本目。

■3月公開の『3月のライオン 前編』に続く前後編の後編です。前編のエントリでも書いた通り、大友啓史監督の最近の作品では出色の出来だと思うのだけど、興収は振るわず前編は公開週で7位、次週はランク外と、上映館が295館という大規模上映では決して成功とは言えまい。しかも前後編である。3部作は別にして、前後編で後編が前編の興収を上回った例はほとんどないと思う。でもオレはこの映画がすごく好きなので、可能な限り応援したい。

■新人王を取った零(神木隆之介)は、宗谷名人(加瀬亮)と記念対局をすることになり緊張する。同時に零が世話になっている川本家では、次女のひなた(清原果耶)が中学で、いじめられていた同級生をかばったのが原因で、自らがいじめにあうようになる。力になれず懊悩する零。

■タイトル戦のひとつ、獅子王戦が始まり零は順調に勝ち進むが、今度は川本家で妻子を捨てて他の女に走った父・誠二郎(伊勢谷友介)が、三姉妹に「また一緒に暮らそう」と突然現れるが、その裏には生活に困窮している理由があるようだった。零は川本家を守ろうと過敏に抵抗するが。

■ここまでは原作漫画通りのストーリーで、以降はまだ原作が完結していないので映画オリジナルです。ネタバレはしません。もちろん大友監督は原作の羽海野チカさんと相談してこの結末にしたと思いますが。素晴らしい結末ではないかと思う。

■「戦い続けるあなたが輝く一手は、きっとある」。戦い、孤独、支えること、支えられること。最後の方は涙目で観ていた。前編の感想でも書いた通り、とても優しい、くじけそうでも前向きに生きるすべての人を応援する映画です。我ながら甘っちょろいことを書いてますがご容赦ください。映像的にも、入念なロケハンのおかげか申し分ない。

■役者陣も前編に続き力量を十分に発揮していると思う。ベテランの面々はもちろんのこと、清原果耶がとてもいいな。若くして朝ドラに出演した理由とかがよく分かった。後編から出た伊勢谷友介は、この映画の中で唯一の悪役と言っていいと思うのだが、その常に過剰な演技(大変申し訳ありません)が、ダメ親父の過剰な自己アピールにドスンと落ちてきて、まさに適材適所かと。他の役者さんも凄いんだけど、前編のエントリと重複するので省きます。

■初週の興収は4位と、前編の7位を上回った。興収額は前編の90%弱みたいだけど、それでも素晴らしい。願わくば、前編の上映が大部分の劇場では1日1回になってしまっているので、あと1回でも増やしてもらって、前編と後編を同日に観れるのが簡単になりますように。さすがに前編観ないで後編いきなりというのは難しいので。大友監督には活劇より人間ドラマをもっと撮って欲しいと思っているので、この映画の興収が伸びることを切に願います。

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T2 トレインスポッティング [映画]

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■2017/4/16鑑賞@チネチッタ。今年27本目の洋画21本目。

■1996年の映画『トレインスポッティング』の20年ぶりの続編。しかし加齢とは哀しいもので、前作の大まかなあらすじは覚えているとは思っていたが、記憶力に自信がない初老なので、huluで配信されているのを再見。記憶を蘇らせました。ビバネット配信。ユアン・マクレガーの出世作でもある。まさかこのあとオビ=ワン・ケノービにまで成り上がるとは。なお、監督のダニー・ボイルのファンと言うわけでは別になく、このシリーズ以外は昨年公開の『スティーブ・ジョブズ』とあと、アカデミー賞を作品賞・監督賞他多部門で受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』くらいしか観てない。薄い、薄いよ。でも舞台のような構成の『スティーブ・ジョブズ』は凄かったな。

■前作の麻薬取引で得た金を独り占めして逃げたレントン(ユアン・マクレガー)はアムステルダムで暮らしていたが、20年ぶりにスコットランド・エディンバラに戻ってくる。最愛の母はすでに亡く、実家では老いた父が一人で暮らしていた。気弱なジャンキー・スパッド(ユエン・ブレムナー)は自殺しようとするところをレントンに止められ、シック・ボーイ/サイモンジョニー・リー・ミラー)は表向きはパブをやりながら売春とゆすりをやっている。レントンに恨みを持つ服役中のベグビー(ロバート・カーライル)は刑期中に脱獄する。

■ボイル監督の演出は前作同様とてもテンポが良く、劇伴との絶妙なマッチングも相変わらず。何より凄いのは、主要キャストが同じなのでみな残酷にも年を取っている。見た目だけで言うと(大変失礼)、いい年の取り方をしているのはユアン・マクレガーだけだ。でもそれは、オレのように30前後で前作を観て20年経ったすべての観客にも言えることなのだ。

■ネタバレはしないけど、この連中、まったく進歩しない。別物になろうとしても20年経ってまったくなれていない。でもそれでもいいんだ、という間違った安心感を感じてしまう、ドラッグのようなまずい作品でもある。

■でも今のところ、今年のオレ的洋画ベスト5には入りそう。ただ、前作を観ていない20〜30代の人にはあまり響かない映画かもしれない。セグメント限定だけど、映画と同じ時代を生きてきたと感じさせる素晴らしい映画。

■今作が前作の20年後だったので、もし続編があるとしたらさらに20年後の『T3』じゃないかと妄想したのだが(原作はガン無視で:笑)、監督もオレたちも生きてないかも知れない。でももしあれば是非観たいな、と無駄な長生きの決意をしたのであった。

■超お薦め。


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SING/シング [映画]

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■2017/4/16鑑賞@チネチッタ。今年26本目の洋画20本目。

■このブログを読んでいただいている方は薄々ご存知だとは思うけど、書いているわたくしは基本的に馬鹿なミーハーである。アニメ作品はもともとそんなに大好きな訳ではないので、当初はこの作品を観る予定はなかった。『モアナと伝説の海』を先月観たので、アニメは当分いいかな、くらいのつもりで。しかし今作、日本での公開後4週連続興収1位だとか。いくら春休みはアニメが強いとはいえ、これは観ておいた方がいいかなと。そして『君の名は。』に続いて最近声優づいてる長澤まさみが今作でも吹替を担当しており、歌まで披露しているとの話を知りちと興奮。年初の長澤主演舞台『キャバレー』のチケットが取れず行けなかったので。ミュージカルということにも若干食指が動いたし。

■という訳で、基本洋画は字幕で観るわたくしですが、今回は吹替版で観ることにした。川崎じゃそのほうが楽だしね。なんでキャストの声は吹替版の俳優で記します。主演はマシュー・マコノヒーだったり、スカヨハも出てるらしいけど。

■倒産寸前の劇場「ムーン・シアター」の支配人、コアラのバスター・ムーン(内村光良)は、歌唱コンテストをすることでなんとか盛り返そうと試みるが、秘書のミス・クローリー(田中真弓)の手違いで、優勝者の賞金が1,000ドルのところ、10万ドルと書かれた宣伝のチラシが配布されてしまう。それ目当てにハツカネズミのマイク(山寺宏一)や、引っ込み思案のゾウ・ミーナ(MISIA)、ヤマアラシのパンクロッカー・アッシュ(長澤まさみ)など、一攫千金を狙う動物たちが集まってくる。その他は大橋卓弥(スキマスイッチ)、トレエンの斉藤さん、大地真央などなど。

■主人公ムーンの無駄にポジティブな性格設定とか、正直ディズニーアニメと比較すると脚本の詰めが甘いので最初なかなか乗れなかったが、新しめのテイラー・スウィフト、ビヨンセ、レディー・ガガから懐かしのビートルズ、ビング・クロスビー、エルトン・ジョン、ワム!に至るまでの有無を言わせない音楽の力で途中からグイグイ魅せてくる。ミュージカルはミュージカルなんだけどすげえ力技。

■その中で素晴らしかったのは長澤まさみ。長澤まさみの役の本来の声優はスカヨハなんだけど、負けず劣らずの歌声を披露している。以前『若者たち』というドラマ(まあまあコケた)の中でリサ・ローブの歌を弾き語りしていたので上手だとは知っていたが、いや本当に上手い。改めて舞台『キャバレー』を観たかったなと。

■なので、オレ的には今年のトップ5に入るとかそういう作品ではないけど、普通に面白いと思います。GWに向けて一ヶ月フリーパスポートを発動しようと思っているので、字幕版(オリジナル)を観に行くかもしれません。値段分の価値はあり。

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ゴースト・イン・ザ・シェル [映画]

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■017/4/15鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年25本目の洋画19本目。

■士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』のハリウッド映画化。ところでわたくし、話の概要くらいは知っているが、原作漫画も読んでないし、それを元にしたアニメシリーズ、押井守や神山健治によるアニメ映画化も見ておりません。なのでこれから書く感想はトンチンカンなものになってしまう可能性があることをお断りしておきます。

■近未来。幼少期にテロに遭い、脳以外の身体がすべて義体と化した「少佐」(スカーレット・ヨハンソン)は、荒巻(ビートたけし)率いる公安9課で、サイバー犯罪やテロ行為を未然に防ぐ任務にあたっている。義体製作の最大手、ハンカ・ロボティックス社の技術破壊を目論むテロ組織の首魁・クゼを追ううちに、「少佐」は自分の中に封印された記憶に気づき始める。

■原作漫画は80年代なかばの作品で、それを元にした押井守の映画はウォシャウスキー兄弟(現:ウォシャウスキー姉妹)の『マトリックス』シリーズに影響を与えている。当時としては現在のサイバー社会を予知した斬新な発想だったことが想像できる。ただ、それに影響を受けたウォシャウスキー兄弟を始めとする人々が、この20年の間にかなり好き放題やってしまっているため、この映画の映像表現は美麗ではあるものの、さほどの驚きはない。実写化するならもう少し早いタイミングでやるべきだったか、また別の基軸を立てるべきではなかったかなと。

■スカヨハ様は相変わらずパワフルでお美しいが、裸(のように見えるがあれはボディスーツという設定らしい)でのバトルシーンは、予告編を見て思った通り肉襦袢感満載であった。あと、劇中でたけしの台詞だけ日本語だったのには違和感があった。たけしの希望らしいけど。なので、アニメ版と声優が同じらしい吹替版で観る方が違和感ないかもね。とはいううものの、クライマックスでのたけしの存在感はさすが。たけし映画を見たことのないアメリカ人がどう思うかは分かりませんが。

■2本続けて厳しめの感想になってしまったけど、特には薦めません。

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LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 [映画]

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■2017/4/15鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年24本目の洋画18本目。

■今年のアカデミー賞6部門ノミネートで話題になった映画。残念ながら結果としては無冠に終わったが。実話ベースの話というのも面白そうだし、何よりもオレが大好きなルーニー・マーラが出ているので観ることにした。

■インドの貧しい家庭で母と兄とともに生きる5歳の少年・サルー。兄とともに仕事を探しに出かけた夜、兄を待つ間に眠りこけてしまったサルーを乗せた客車は西に数千キロ走ってしまい、サルーは迷子になってしまう。幼いゆえ自分の家も正確に説明できず孤児院送りになるが、オーストラリア人のジョン(デヴィッド・ウェンハム)とスー(ニコール・キッドマン)夫妻に引き取られ養子として育つ。大学で知り合ったルーシー(ルーニー・マーラ)と恋仲になり結婚し、ホテルの支配人の職も得た現在のサルー(デヴ・パテル)だが、生き別れた母と兄への思いが次第に強くなり、インドにいるはずの母と兄を探すのに、Google Earthと過去の自分の断片的な記憶をつなぎ合わせようとする。

■これが実話だということにびっくり。普通ならばとても面白く感動的な映画になるはずなのだが。役者陣は確かに熱演で、デヴ・パテルの演技も奥深いし、そしてちょっと老け役すぎな気もするけどニコール・キッドマン。この映画はオーストラリア製作なので、オーストラリアを代表するスターである彼女は当然(?)出てくるわな。あと、可憐なルーニー・マーラ。そんなに出番が多くないし、話の本筋には深く絡んでこなかったのが残念ではあるけど。

■でもオレにとってはこの映画は正直消化不良だった。ストーリーが停滞気味、というか正直言ってグダグダなので。特にサルーの逡巡が長すぎる。原作がそうなのかもしれないが脚本でそんなのどうにでもなるだろう。それでアカデミー脚色賞にノミネートされたというのには驚いた。あと、アップのカメラワークが多くてまあまあ観づらかったというのもあった。どちらももうちょっと何とかなったのではないかとも思うのだが。

■そしてGoogle EarthはすでにiOSの64ビット版の開発は止めているもよう。最初に出たときにはすごく驚いたけど、今はGoogle Mapがそのほとんどをカバーしている感じだしね。

■という訳で特にはお薦めしません。あと毎度のことですが、あくまで個人の感想です。

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ムーンライト [映画]

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■2017/4/1鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年23本目の洋画17本目。まあファーストデイなんで、再見の『ラ・ラ・ランド』も含め3本観ますよ。いつもじゃねえかという反論は棚に上げて。

■今年のアカデミー賞で、作品賞が『ラ・ラ・ランド』とプレゼンターが読み上げたが、実はこの作品の間違いだったということで話題になった作品。発表前には食指は動かなかったのだけど、作品賞だから観ておこうと思いTOHOシネマズ川崎に赴いた。TOHOシネマズ川崎の中では比較的小さいシアターでの上映だったのだけど、当初に観ようと思っていた回は満員で次の回にせざるを得なかった。最終的にはその日の上映回はすべてほぼ満員だったらしい。確かに題材的には日本人受けしそうでないのは分かるけど、本命ではなかったにしろアカデミー作品賞なのだ。そりゃ初日だからオレのような映画マニアは来ますよ。それを読んでなかったTOHOシネマズ川崎の編成担当のミスだと思います、正直言って。

■アメリカの貧民街で育ったシャロン(アレックス・ヒバート/アシュトン・サンダース/トレヴァンテ・ローズ)は、幼少の頃からゲイという自覚があり、そしてヤク中の母親ポーラ(ナオミ・ハリス)にも邪魔者扱いされ居場所がなかった。主演が3人なのは、シャロンの幼少時代・高校時代・大人という3部構成だからです。同級生のいじめから逃れたシャロンは、ヤクの売人のフアン(マハーラシャ・アリ)に庇護を受け、同居しているテレサ(ジャネール・モネイ)の許に連れて行く。それ以来フアンの家はシャロンのシェルターとも言える存在になった。他に心が通じる相手は同級生のケヴィン(ジェイデン・パイナー/ジャレル・ジェローム/アンドレ・ホランド)だけ。

■高校でいじめられていた相手に暴力で復讐したシャロンは、少年院に入り、その後薬物の売人になる。そしてケヴィンと久々に邂逅する。

■あらすじからは予想できないような、とても静かで美しい映画です。3部構成なのだけど、この映画でアカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞したマハーラシャ・アリの存在感たるや。そのフアンが大した説明もなく第2部では死んだことになっていていなくなっている。論理的な構成というより感情的な映画かなと。

■最近のアカデミー賞はその時の政権に対して忖度(日本とは逆の:笑)をしているような感じで、個人的な感想だと、ヒラリーが大統領選で勝っていたら『ラ・ラ・ランド』が作品賞を獲っていたような気もする。でも悪い映画では決してないので、機会があればぜひご覧になってください。

■この映画の静けさは(バイオレンスシーンがないわけじゃないけど)、何か日本映画に似ているとも思った。ところでこの作品、アカデミー賞の作品賞を獲った映画では史上最低の制作費だそうな。日本映画に似ていると思ったのは、それが理由じゃないよね?ね?

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