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新感染 ファイナル・エクスプレス [映画]

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■2017/9/16鑑賞@109シネマズ川崎。今年79本目の洋画(邦画以外)50本目。

■若干興味がなくはなかったが、原題『Train to Busan』が悪ふざけにも程があるとんでもないダジャレの邦題ということもあり、当初は観るつもりではなかった。しかしこれを観たB先輩が、「2016年が『シン・ゴジラ』『君の名は』『この世界の片隅に』の年と言われるのと同じ意味で、2017年を代表する映画だ!」とあまりにグイグイ推して来るので観ることにした。

■例によって韓国の俳優さんの名前はほぼ知らないので全略で。ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは、多忙のあまり妻と別居中で、幼い娘・スアンと母とともに暮らしている。スアンの誕生日の朝、プサンに住む母に会いたいというスアンを独りで行かせる訳にも行かず、ソグはスアンとともに高速鉄道KTX(日本の新幹線にあたる)に乗り込むが、発車直前にウイルスに感染したひとりの少女が乗り込んだことから、車内ではウイルスが感染した人々がゾンビ化し、パニック状態になっていた。同時に市街地でも大量のゾンビが発生し、街は大混乱に陥っていた。

■あらすじだけ読むと、「へえ、よくあるゾンビ物か」と思うだろうけど、これがどうして濃厚な人間ドラマなのだ。自分と娘だけ助かればいいと思っていたソグが人間的に成長していくところや、身重の妻を抱え、一見ただの乱暴者にしか見えない男が熱いハートを持っていたり。その反面自己の保身しか考えない乗務員や、傲慢なバス会社の常務など。後半に向かってどんどん話が加速していき、最後まで目を離せない。確かにこの映画、ゾンビ映画というだけで敬遠してたら損かもね。

■けど思うのだ。ある意味感動的な話なのに、なぜゾンビという仕掛け以外で映画化できなかったかなと。人間が突然ゾンビに化けるというのは、たしかに怖いけど定型的なフォーマットでもあるので、オレなんか観てるとつい笑ってしまったりする。ゾンビ映画というフォーマットを最初に考えた方は偉大だとは思うけど、そこでストーリーの感動に水を差された感じがする。対案は何かって?思いつけるようなら別の仕事やってます。

■面白い映画を紹介してくれたB先輩には感謝しますが、オレにとっては「2017年を代表する映画」ではまったくありません。でも懲りずに、今後も面白い映画を教えて下さいね。

■ところで最初にも書いたがこの邦題はひどすぎる。このせいで日本での興収、2割くらい損してると思うよ。

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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール [映画]

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■2017/9/16鑑賞@109シネマズ川崎。今年78本目の邦画29本目。

■大根仁監督の作品は、映画は公開作をすべて観ているし、ドラマもおおむねチェックしているので、まあファンと言っていいだろう。という訳で今作も前のめり気味で観ることになる。渋谷直角の同名漫画が原作というところは、『モテキ』『バクマン。』と同じだが、渋谷直角の原作漫画はこれらとは売上の桁がかなり違う。まあ、知る人ぞ知るっていう漫画なのだけど、映画が面白ければ別に問題ない。

■社内異動で、オシャレなライフスタイル雑誌に配属になったコーロキ(妻夫木聡)は、奥田民生を理想とする男。酸いも甘いも噛み分けたような木下編集長(松尾スズキ)の元、シャレオツな雰囲気に馴染もうと努力するが、そんな時取引先のアパレル会社のプレス・あかり(水原希子)と出会い一目惚れ。ちょっとしたやり取りの後、何とかあかりと付き合えることになったコーロキだが、そこからコーロキには地獄が待っていた。

■基本ラブコメなんで、以降のあらすじを追ってもあまり意味がないが、要はビッチ女に振り回される純情男という、大根監督お得意のパターン。冒頭からコーロキの過剰なモノローグで話が進んでいくところは『モテキ』の幸世を彷彿させるし。テンポが良く楽しいし、あかりに袖にされるあまり、コーロキが執拗に電話やメールしてストーカー寸前まで行ってしまうところとか、夢中になり過ぎた男がやりそうな事で心が少し痛い。

■シリアスからコメディまで何でもやれる器用な妻夫木くんだけど、これは彼の当たり役のひとつだろう。そして大根組には毎度おなじみの新井浩文とリリー・フランキー、大根組には初登場の松尾スズキなど、味わい深い。ただリリーさんと松尾スズキはオレと同世代で、劇中でもそういう役なのだが、こじらせて年取った感じがまたもや心が痛い。安藤サクラと江口のりこは、顔がよく似ているので途中でちょっと混乱した。大根監督が面白がってわざとやってる訳じゃないよね?

■ハイスピードカメラを使ってスローのシーンを劇中に挟むのは大根監督の悪癖で(とオレは思う)、それで正直テンポが削がれるところはあるけれど、時間も100分弱と短いし(『ダンケルク』もそう書いたけどあくまで一般論ね)十分な娯楽作になっていると思う。

■ただヒロインの水原希子。オレはどうもこの女優さんが苦手なのだ。なのでコーロキが狂わされるというところにあまり感情移入ができない。例えば『モテキ』では、長澤まさみがあんなことやこんなことをしてくれるので(実はそんなに大したことじゃないけど)観客の男は頭がおかしくなったりした訳だ。なのでもしヒロインが石原さとみとかだったら、オレもこの映画を観て頭がおかしくなったに違いない。まあでも石原さとみだったら、あそこまでエロくはできなかったか。という話を知人女子にしたら、「えー希子ちゃんカワイイじゃないですかー」と不満たらたらでした。なので水原希子ファンの方なら、この映画を観て頭がおかしくなれるかも知れません。ただ、知ってる範囲で、水原希子のファンの男っていないんだよな。

■あと、ドラマはそんなことはないのだが、大根監督の映画は、インディーズの『恋の渦』を除いて、舞台がすべて「業界」というのが少し気になる。『モテキ』はネットメディア、『バクマン。』は漫画出版社、『SCOOP!』は写真週刊誌、とかね。テーマも内容も全部違っているんだけど、我々の若かった頃と同じく、主要な観客層である今の若者はそんなに「業界」に興味があるのかな、という疑問。次回作はまったく別の世界を舞台にして欲しいな、とも。

■グダグダ書きましたが、映画自体はお薦めです。よろしければ。

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散歩する侵略者 [映画]

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■2017/9/12鑑賞@109シネマズ川崎。今年77本目の邦画28本目。レイトショーで。

■黒沢清監督の熱烈なファンというわけではないが、気がつくとここ最近の作品は観ている。『岸辺の旅』『クリーピー 偽りの隣人』とかね。観ようと思った動機はそれもあるが、何よりタイトルの『散歩する侵略者』が、『ウルトラセブン』(もしくは『ウルトラQ』)のひとつのエピソードのタイトルのように思えたから。実際に観てもそれを強く感じた。もちろんウルトラセブンなんてまったく出てきませんが。

■行方不明だった夫・真治(松田龍平)が見つかった。記憶を失っているらしい真治は別人のように優しくなっていた。戸惑う妻の鳴海(長澤まさみ)。同時期に一家惨殺事件を追っていた週刊誌記者の桜井(長谷川博己)は、自らを宇宙人と名乗る若者・天野(高杉真宙)に「僕のガイドにになって、あきら(恒松祐里)を一緒に探して欲しい」と頼まれる。一家惨殺事件に関連があるあきらを探していた桜井は、天野が宇宙人ということは信じないまでも行動を共にする。

■ある時鳴海は真治から、「僕は宇宙人で、地球を侵略しに来た」と言われる。

■という訳で、本当にウルトラセブンっぽい侵略者が現れるSFの話なのだが、SF的な映像表現は一切使われていない。「侵略者」は人間の体を乗っ取ることができるので、そのへんは『寄生獣』と同じなんだけど派手派手なVFX表現はゼロ。そして「侵略者」の特殊能力として、人間の心の中から、言葉とか語彙とかではなく、その言葉が持つ全体的な「概念」を盗むことができる。「概念」を盗まれた人はそれを使って物事を考えることが出来なくなってしまう。

■その設定自体がすごく概念的なので、正直あまり分かりやすい映画ではない。が、含蓄のあるとても面白い映画。長澤まさみは本当に芝居が上手くなったし、例によって飄々とした松田龍平はまさに彼の為の当て書きの役のよう。そして、最初から少し胡散臭い役でありながら、途中で正気に戻るのかと思わせつつ、結局最後には暴走してしまう長谷川博己の演技には、昭和4〜50年代の邦画の香りが色濃く残る。まあもともと、長谷川博己がそういうタイプの俳優さんだということもあるけどね。あと、チョイ役も含めて他の俳優さんがやたらに豪華。笹野高史、満島真之介、光石研、前田敦子、東出昌大、そして小泉今日子。キョンキョンなんて最後のほうにちょっと出てくるだけ。

■ネタバレはしませんが、松田龍平が番宣で内容説明を求められて「宇宙人が侵略してきて、あの、最後には愛が勝つという話です」という雑な説明をしていたが、まあその通り。あとはご覧になって確認してください。こちらも強くお薦めです。

■しかし9月に観た映画は、面白いのが多すぎで困る。

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ダンケルク [映画]

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■2017/9/10鑑賞@109シネマズ川崎。今年76本目の洋画49本目。

■クリストファー・ノーラン監督初の実話ベースと言う触れ込み。そりゃそうだ。バットマンは実在しないし、『インターステラー』は宇宙ものだし、『インセプション』のような倒錯した世界が現実にあったらそりゃちょっと困る。でもノーラン監督の作品は大好きなので観ることにするが一つだけ難点が。上映時間の長さ。だいたいの作品が平気で2時間半を超えるのだ。加齢とともに集中力が続かなくなってきたオレにはちと辛い。しかしこの映画、上映時間が106分と、ノーラン監督にしては短い。という訳で安心して観ることにした。合う時間がなかったのでIMAXで。結果的にそれが良かったのだけど。

■第二次世界大戦の前半で、ドイツ軍の猛攻に追い詰められた連合国軍が、フランスの港町・ダンケルクまで逃げ延びて救助船を待つという話が主軸。そしてその話が三つの局面から同時進行で描写される。何としても生き延びたい若き英国軍兵士、トミー(フィオン・ホワイトヘッド)とピーター(トム・グリン=カーニー)たち。母国兵士の危機に義勇船を出す民間人のミスター・ドートン(マーク・ライランス)とその息子たち。そしてドイツ軍の爆撃を阻止すべく飛んだ英国軍パイロット・ファリア(トム・ハーディ)とその仲間。

■同時進行と書いたけど、正確にはギミックを使って各々の時間軸を少しずつずらしている。クライマックスではすべての時間軸が一致するんだけどね。しかしこの映画、作劇というより何だかドキュメンタリーっぽい。主演は若き英国軍兵士なんだけど、オレが不勉強というわけではなくて、ほとんど知名度がない俳優さんたちだ。この手のメジャー映画では珍しいけど、敢えて個々の人物を浮き上がらせない演出に思える。そしてIMAXのおかげでもあるんだけど、恐ろしいほどの臨場感。聞いたところによるとノーラン監督は3Dが嫌いらしい。観客の想像力を制限してしまうから、だそうです。同様の理由でCGも極力避けているんですかね?

■とは言うものの、観終わったあとに印象に強く残ったのは、オスカー俳優、マーク・ライランスの好演と、最後に美味しいところを全部かっさらっていったトム・ハーディであろう。

■映像は飛び出さないし、椅子も振動しないしミストも出ないけど、この映画は体験型アトラクションとして楽しむのが正しいかなと。難しいことを考えないで。IMAX推薦ですが、強くお薦めします。時間短いし(笑)。

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三度目の殺人 [映画]

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■2017/9/9鑑賞@109シネマズ川崎。今年75本目の邦画27本目。

■どうも『海街diary』以降(『そして父になる』以降ではない)、オレは是枝裕和監督の作品が好きになってしまったようだ。昨年の『海よりもまだ深く』もとても良かったし。そんな是枝監督の「新機軸」の「法廷ミステリ」らしいのがこの映画。別にどうあれ新作は観るつもりだったが。

■司法修習同期の弁護士・摂津(吉田鋼太郎)が敏腕弁護士・重盛(福山雅治)の元に持ち込んできたのは、殺人の被疑者の弁護案件。雇い主の食品加工会社の社長殺害について、被疑者の三隅(役所広司)はすでに自供しており、また殺人の前科もあることから死刑は免れないものと見られるが、重盛と助手の若手弁護士・川島(満島真之介)は落とし所を無期懲役と見て動き始める。

■しかし、三隅の供述が会うたびに二転三転することに重盛は違和感を覚える。かつ、被害者の妻・美津江(斉藤由貴)や娘の咲江(広瀬すず)も何かを隠している様子。そして、三隅と咲江は事件前に何度も個別に会っていたことも判明する。三隅に撹乱されて苦悩する重盛。

■ミステリという衣を纏いながら、やはりこの映画も是枝監督の近年の大きなテーマの一つである「家族」の話。わざとミスリードさせるような重盛の幻想のような映像も随所に差し込まれたりとか、単純明快を好むミステリファンにはあまり面白くない映画かも知れない。結末も明示されていないし。

■キャストはまさに適材適所。斉藤由貴なんて今の騒ぎに奇妙に合致してるし(すいません)、検事役の市川実日子、重盛の父親の橋爪功など、個々のキャストに当て書きしたのではないかと思えるくらい。一番凄いのは、役所広司の鵺のような底知れない芝居だろう。この人はやはり日本で一番上手な役者さんの一人だなあと。残念ながら福山雅治は食われております。あと広瀬すず。『海街diary』で是枝監督が彼女を見出し、それから現在まで彼女は数多くの映画に出演している。でも今回観て改めて思ったが、広瀬すずを一番上手に撮れるのは、やはり是枝監督だな、と。

■あまり冷静ではない判断かも知れません。なんせ、横浜(重盛の事務所)・冬の北海道(三隅の出身地)・鉄道・広瀬すず、と、オレの好きなものが四翻揃って満貫になっちゃいましたから。でも、とてもお薦めです。映像も美麗だし。

■あと複数回は観に行くと思います。

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パターソン [映画]

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■2017/9/3鑑賞@チネチッタ。今年74本目の洋画48本目。

■1986年の春。就職で東京に出てきたオレは、何か東京でしかできないオシャレなことがしたくて、休日に渋谷に出かけた。当時プライムの中にあった映画館で、流行に敏感な人に大受けの、ジム・ジャームッシュとかいう監督の映画が掛かると聞いたので。

■『ストレンジャー・ザン・パラダイス』。今でこそ結構あるが、当時はわざわざモノクロームで撮る映画は珍しかった。3人組の男女のロード・ムービーだったのだが、とても面白かった。それ以降、ジャームッシュの作品が気に入って、『ナイト・オン・ザ・プラネット』まで都合4本観たが、それ以降は観ていない。観なくなった理由は覚えていない。

■つまらん前置きを長々と失礼しました。という訳でジャームッシュの映画は驚愕の26年ぶり。怖い怖い。久々に観ようと思った動機は、『スターシップ9』を観に行ったヒューマントラストシネマ渋谷に貼ってあった、この映画のポスターがとても印象的だったからだ。

■ニュージャージー州パターソンに暮らす、パターソンという名の男(アダム・ドライバー)は路線バスの運転手。美しいがやや天然な妻ローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)と愛犬マーヴィンと暮らす。毎朝決まった時刻に出かけ、乗務をこなす合間に浮かんだ詩をノートに書き留める。そんな男の一週間の話。

■本当にこれだけの話なので、人によっては退屈かもしれない。でも、パターソンの街の風景、乗客や街の人々との触れ合いとか、何というかとても落ち着く映画なのだ。事件らしい事件は少ししか起きないが、その中でもパターソンにとっての事件はたったひとつ。それが何かはネタバレになるので書かないが、日本人の旅行者(永瀬正敏)がパターソンの前に現れ、彼に救いの手を差し伸べる。そしてそれを観ていたオレも、心を救われたような気がした。錯覚だろうが。

■永瀬正敏は、オレも観た『ミステリー・トレイン』以来のジャームッシュ監督作出演だそうだが、正直この役、メチャクチャ美味しい。主演のアダム・ドライバーは、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』に出て以来の売れっ子で『沈黙ーサイレンスー』やその他の話題作にも出ている。いい俳優さんなのだろうが、映画の中で彼を見るたびに「こいつやっぱり、超顔長いよな」と最初に思ってしまうオレでした。大変申し訳ございません。

■知らなかったが、パターソンという街は著名な詩人を輩出しているらしい。だからという訳ではないが、この映画もとても詩的だ。そして思い起こしてみろと、オレが観たジャームッシュの映画は全部詩的だった。それがオレがこの監督を好きな理由のひとつかも知れない。

■万人受けする映画ではないとは思いますが、わたくしこの映画、とても好きです。

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関ヶ原 [映画]

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■2017/9/2鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年73本目の邦画26本目。

■原田眞人監督の映画はまあまあ久しぶり。司馬遼太郎の小説は一時期夢中になってかなり読んだが、全部読破してしまうと老後の楽しみが減るので、この原作小説も含めていくつかは未読。時期的には昨年の大河ドラマ『真田丸』と重複しているが、『真田丸』では関が原の戦いそのものは驚愕の全カット(笑)だったので、予算のある映画ではどうなるかなと思い観ることにした。

■関が原の戦いそのものは、義務教育の教科書にも載っている話なので詳細には書かないけど、秀吉(滝藤賢一)亡き後の豊臣家をもり立てようとする、石田三成(岡田准一)率いる西軍と、天下取りを目論む徳川家康(役所広司)の東軍との決戦。戦の前に三成を影から支える忍び・初芽(有村架純)。

■キャスティングはハマる人はハマっている。岡田准一・滝藤賢一。そして三成の盟友の島左近(平岳大)がピッタリ。小早川秀秋役の東出昌大も、線の細いところがこちらもピッタリ。

■ただ、役所広司は日本で一番上手な俳優さんの一人であることは間違いないのだが、家康役は『真田丸』の内野聖陽の方が良かったかな。あと、有村架純は忍び役としてはちょっと可愛過ぎ。もっとスレたイメージじゃないと。まあオレが毎日『ひよっこ』見てるせいかも知れないけど。

■合戦シーンとかは流石に映画で迫力があるし、まあまあお薦めです。しかし石田三成って、『真田丸』の山本耕史もそうだったけど、正しいこと言ってるのに絶望的に人望がないのね。やはり、目的が正しくても方法論が間違ってたらダメだってことか。

■そろそろ原作小説を読もう。

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ワンダーウーマン [映画]

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■2017/9/2鑑賞@チネチッタ。今年72本目の洋画47本目。

■最初にマーベルが、各作品の世界観がクロスオーバーするMarvel Cinematic Universe(MCU)というシリーズを始めたが、DCもそれに追随してDC Extended Universe(DCEU)というシリーズを始めた。要は各作品を連携させて、シリーズを一本でも多く見てもらおうとする、セコいもといマーケティング性の高い戦略である。本作もDCEUのひとつ。

■DCEUの前々作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』からワンダーウーマンは登場する。アメコミを多少なりとも知ってる人ならば、ワンダーウーマンは有名なアイコンのひとつなので「誰?」ということはないとは思うが、なぜワンダーウーマンが戦いに参加したかという説明がほとんどないままだった。今作はそれの補完と、ワンダーウーマン誕生秘話とでもいう話。そういう意味では、MCUの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン ホームカミング』との関係に似てるかな。

■ただ最近のDCEUは、登場するヒーローたちがやたらに自分の存在意義について思い悩み、話全体が暗いのであまり好きではない(もちろんMCUにもそういう傾向はあるけど)。という話を初夏に映画好きの人たちの飲み会でしたら、とある先輩が「DCはその中二病っぽいところがいいんじゃないか」と。一理ある。けどあまり期待をしないでこの映画に臨んだ。

■女性だけの島で生まれ育ったアマゾン族の王女・ダイアナ(ガル・ガドット)は戦士になることを夢見ているが、母であるヒッポリタ女王は反対している。しかし能力を見抜いた叔母である将軍・アンティオペの指導のもとで、強く美しく成長する。

■ある時、海岸に戦闘機が不時着する。実はこの時代は第一次世界大戦下だった。パイロットのスティーブ(クリス・パイン)は連合国の兵士で、ドイツ軍にスパイとして潜入し、大量殺戮兵器の情報が書かれたノートを奪い逃走してきたところ。間もなくドイツ軍が急襲してきて、アマゾン族との戦いになる。ひとまず退けはしたものの、世界の現状にダイアナは驚き、首謀者は戦いの神・アレスと思ったダイアナは自らの手で悪を倒すべく、ワンダーウーマンとなりスティーブとともに島を出る。

■いやあ、ナメててすいませんでした。メチャクチャ面白いわ。まずガル・ガドットが強くて美しい。アクションシーンも物凄く迫力があるし、ストーリー展開も凄い。コミカルでもあり、謎解きのミステリもあり、チームビルディングの物語でもあり、そしてなんと愛の物語でもあるのだ。ネタバレはしませんが、オレなんか最後少し涙ぐんじゃったもの。それを重厚感のある映像美がきちんと支えている。

■とてもとてもお薦めです。DCEUなんか止めて、ワンダーウーマン単独で続編やって欲しい、と思ったらパート2は決まっているそうで。良かった。ただ2時間30分長と少し長いので、体調を整えてから映画館にお出かけくださいませ(ひ弱なオレ)。

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スターシップ9 [映画]

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■2017/8/20鑑賞@ヒューマントラストシネマ渋谷。今年71本目の洋画46本目。
面白いという口コミで来た。スペイン・コロンビア合作の映画で、あの大手ネット配信サービス「Netflix」も制作に関わっているらしい。

■ヒューマントラストシネマ渋谷はテアトルシネマグループで、会員(年会費1,000円)になると常に映画を1,300円(火曜と金曜は1,000円)で観れる。他にも角川シネマやシネマートでも有効なので、まあまあ使い勝手がいい。なので、こちらには年に2〜3回は来ている。綺麗で気持ちのいい映画館だしね。

■汚染された地球から移住できる星を探して、一人航行を続けるエレナ。一緒に旅立った両親は既に亡い。ある時、宇宙船の給気系統が故障し、エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。助けに現れたのが、エンジニアの青年アレックスだった。二人は恋に落ちる。しかしこの航行には秘密が隠されていた。

■ちょっとがっかりした。スペインの映画はほとんど観ないので、キャストを知らないのはまあ当然として、映画の感想としては「予算の少ない『インターステラー』」という感じです。ノーラン監督がVFXを極力使わないのは確信犯だけど、この映画については本当にお金が無かったのか? 

■最近映画界では、AmazonやNetflixなどのネット配信サービスの会社が豊富な資金を元に映画制作に乗り出しているのが話題だけど、この映画でのNetflixは、資本協力した訳ではなく、スタッフが制作に関わっただけなんだって。なあんだ。

■あまりというかお薦めしません。どっちにしろ上映はもう終わってるけど。

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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? [映画]

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■2017/8/19鑑賞@109シネマズ川崎。今年70本目の邦画25本目。

■前から何回か書いているが、オレはアニメに対する耐性が低く、最近観るようになったもののせいぜい年に1−2本程度。ただこの映画の原作になっているドラマ(→のちに劇場公開)は、岩井俊二監督の出世作なのだ。もともとはフジテレビのオムニバスドラマ『If もしも』の中のひとつ。そしてこのドラマが大好きで、自らの監督ドラマ『モテキ』の第二話『深夜高速〜上に乗るか 下に寝るか〜』という、森山未來と満島ひかりのエピソードでこのドラマをモロパクリ、いやオマージュで表現した大根仁監督が脚本担当。そして主演の声優二人が広瀬すずと菅田将暉。これは観ておいた方がいいかなと。総監督と監督はまったく存じ上げなくて大変申し訳ございません。そしてプロデュースはまたまた東宝の川村元気さんだよ。うえーい。

■地方都市の中学生(原作では小学生)の典道(菅田将暉)は、同級生の男子たちと、花火大会を前に「花火は横から見たら丸いのか?平たいのか?」という話題で騒いでいた。そんなとき典道が密かに好きだったなずな(広瀬すず)が、親の再婚が理由で転校することになるが、なずなはそれを拒否して家出しようとして、それに典道は巻き込まれる。途中で頓挫するが、なずなが浜で拾った不思議なボールには時間を巻き戻す効果があるようで、ふたりは何度もチャレンジするが。

■もちろん以下は省きます。岩井監督のドラマには不思議なボールとかは出てこないので、このへんは大根さんらしいアレンジで好感が持てた。とてもウェルメイドでいい話です。オレが岩井監督のファンということももちろんあるけどね。中学生時代の気持ちをすごく上手に描写できていたような。

■ただ、アニメに耐性が低いオレが言わせてもらうと、登場人物がいかにもアニメアニメしてるのに、背景、例えば典道となずなが逃避行する鉄道がほぼ実写のCG化で、そのへんは世界観の統一性がないかなと。まあ以前まで観ていたアニメはジブリとか『君の名は。』『この世界の片隅に』なんで、それは要求が厳しすぎるかなとも思うけど。

■菅田将暉は器用な俳優さんだと思っているので、初声優も難なくこなしても別におかしくないが、広瀬すずは、俳優のときよりちゃんと声の抑揚が効いてて良かったなと。演技と一緒だと気が回らないところがあるのかもね。

■結構お薦めです。が、観に行ったのは公開日の翌日。客席の入りが5割程度でヤバイかな、と思っていたのだけど、三週間後の現在でもまだベスト10ランクインしているので、杞憂だったかな、と。

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