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007 スペクター [映画]

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■2015/11/27鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年88本目の洋画42本目。日本での公式な公開日は12/4なのだけれど、待ちきれずに先行上映初日にレイトショーで鑑賞。「先行上映」というのは別に劇場を絞っている訳ではなく、公開週以前の週末に絞って上映館で掛けるというヤツです。普通の人は映画は土日にしか観ないと思うので、これがどれだけ興収に効果があるかは素人のオレにはよく分かりません。

■前作『007 スカイフォール』に続き、サム・メンデス監督作。『スカイフォール』以前は007シリーズにご無沙汰で、なんで再び観始めたかという理由については『スカイフォール』のリンクをご参照ください。まとめると主演のダニエル・クレイグがイカす、ということです。

■『スカイフォール』で殺されてしまった上司のM(ジュディ・デンチ)の遺書とも言えるビデオメッセージがボンド(ダニエル・クレイグ)の元に届き、それに沿ってボンドは主犯を殺害してメキシコのテロを阻止する。単独行動に怒った今のM(レイフ・ファインズ)はボンドを謹慎処分にするが、Mの新しい上司C(アンドリュー・スコット)は00ナンバーセクションの解体を目論んでいる。

■ボンドは調査を続けるうちに、世界の情報を一元で把握し操作しようとする国際犯罪組織「スペクター」(初代ボンドをご存じの方は嬉しいですよね)を知り阻止のために立ち向かう。

■スパイアクションではありながら、やや内省的な内容の『スカイフォール』と異なり、今作はとにかく派手で、アクションに次ぐアクション。話の整合性には結構難はあるものの、さすが007、息をつかずに観れる作品ではあります。そしてボンドガールのレア・セドゥがすごくいい。彼女は『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』に結構ちょい役の殺し屋で出ていたらしいが(教えてもらった)、観た時には認識できなかった。彼女を最初に認識したのは、年初に目黒シネマで観た『アデル、ブルーは熱い色』だったのです。この映画はR18+なので、レアのエロいシーンは当然こちらのほうが盛り沢山。映画自体はあまりフィットしなかったけど。007シリーズは、ドル箱シリーズなので意識的にR指定は避けている作りになっていると思うのだけど、『スペクター』のレア・セドゥのほうがエロい、というかチャーミングでした。

■あと、この映画を観るとスキーに行きたくなったり、食堂車に乗りたくなったりという副次的な効果があります。オレだけか。

■007シリーズは単独で楽しめる作りになってるし、今作も基本的にはそうだけど、事前に『スカイフォール』だけではなく、ダニエル・クレイグが007になってからの『カジノ・ロワイヤル』と『慰めの報酬』を見ておいたほうがさらに映画を楽しめると思う。オレも『スカイフォール』を観た後に前2作をBDで見たので。

■ダニエル・クレイグが次回作も続投するかどうかは微妙らしい。まあ何というか話は一応ケリがついたしね。それはともかく『ドラゴン・タトゥーの女』の続編はどうなったんだ?と思ったら、クレイグは降板の方向らしい。残念。

■お勧めの映画です。シリーズ物の映画では主人公が一番認識されている映画ではないだろうか。日本では「寅さん」という強敵がいるけど(笑)。

■今年は日本でのスパイ映画の公開が重なったけど、大学同期のW君が非常にウマいこと書いてたので部分的に引用。
「コードネームU.N.C.L.E.が青山のお店だとすると、007スペクターは銀座に本店のあるお店って感じ(笑)。だとすると、キングスマンは新宿、ミッション・インポッシブル/ローグネイションは六本木か赤坂って感じでしょうか。そういう格と個性の違いあり」。納得。

コードネーム U.N.C.L.E. [映画]

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■2015/11/14鑑賞@チネチッタ。今年87本目の洋画41本目。予告編が凄く面白そうだったので。

■1963年(オレの生まれた年だ)の東ベルリンから話は始まる。CIAのエージェント、ナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)が、自動車修理工・ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)の行方不明の核科学者の父を探し核兵器技術の拡散を防ぐために、仇敵のKGBのエージェント、イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)と嫌々組まされてギャビーの父の奪還に動く話。

■「ナポレオン・ソロ」という名前になぜか聞き覚えがあったのだけど、この映画、60年代のアメリカのTVドラマシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』(邦題)のリメイクなんですね。日本でも放送があったらしいのだけどそれも60年代らしいので、当時小学生にもなってないオレは当然記憶にない。でもタイトルだけはどこかで見たことがあると思うので、そのせいだったのか。

■ヘンリー・カビルは『マン・オブ・スティール』での一番新しいスーパーマンだし(次回作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』も続投)、アーミー・ハマーは『ローン・レンジャー』の主演、ローン・レンジャーなので、ヒーローのタッグと言っていいかも。ヒロインのアリシア・ヴィキャンデルは初見だけど、何とも魅力的な女優さんだ。

■スパイ映画なので以降のあらすじは書きませんが、話は東西ベルリンからイタリアに展開していく。しかしこの映画、とにかく映像がスタイリッシュ。登場人物たちの60年代を再現した衣装とか、車とか建物とか。この時代はこんなにオシャレだったのかと。もちろんそれだけではなくて、基本的にガイ・リッチー監督のテンポのいい演出が凄いのだと思う。

■それに負けず劣らずなのが劇伴。のっけのメインテーマ(?)からいきなりカッコいいし、60年代当時に流行っていた楽曲の挟み方が素晴らしい。ただ、とあるシーンで、ヒロシのテーマ、じゃなくて、ペピーノ・ガリアルディ『ガラスの部屋』が流れたところでは苦笑してしまった。そんな反応するのは日本人だけだろうが。

■ナポレオン・ソロは有能で手先が器用なのに女好きで、イリヤは身体能力的にはソロを上回っているのに、精神状態が不安定でやたら短気というスパイらしからぬところが絶妙なコンビネーション。

『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』『キングスマン』と、今年公開のスパイ映画は当たりが多いような気もするが、その中でもこの映画は一番のお勧めです。何観ようか迷ってる人はぜひ。

■ただ、60年代の映像はスタイリッシュなのだけど、「オレが生まれた年って、こんなに昔だっけ?」と複雑な気持ちになってしまうのも本当。当たり前だ、半世紀前なんだから。

グラスホッパー [映画]

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■2015/11/14鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年86本目の邦画46本目。

■伊坂幸太郎の同名小説が原作。人気作家である伊坂幸太郎の作品は、今までにもかなりの数映画化されている。その中でわたくし『アヒルと鴨のコインロッカー』を観たのだがどうにもピンと来なかった。中村義洋監督との相性が良くないのだろう。その後映画化された『ゴールデンスランバー』も同じ中村監督なので観ていない。一昨年に同じ中村監督の『奇跡のリンゴ』を、そろそろ作風が変わったかなと思い観てみたけどやはりダメだった。今作は瀧本智行監督。監督作は『脳男』を見たくらいだけど、WOWOWの白石一文原作のドラマ『私という運命について』がやたらに良かったので期待をしつつ観た。

■中学教師の鈴木(生田斗真)は、婚約者の百合子(波瑠)を渋谷のスクランブル交差点での車の暴走で失う。しかしこれはドラッグの拡散と自社集中を目的とした寺原(石橋蓮司)とその息子のJr.(金児憲史)の仕掛けた事だった。平凡な公務員だった鈴木は、再度訪れたスクランブル交差点で見つけた「寺原親子が黒幕」(意訳)のメモに立ち上がり、教師の職を捨て、寺原が経営している健康食品を扱う会社「フロイライン」に潜入して調べ始めるが、Jr.が鈴木と上司の比与子(菜々緒)の目の前で交差点に押し出され車にはねられ絶命。「自殺屋」鯨(浅野忠信)やナイフ使いの殺し屋・蝉(山田涼介)も絡み話は展開していく。

■今絶賛視聴中の『あさが来た』で人気の波瑠が開始数分で死んでしまうのがちょっと残念。もちろん回想シーンでその後も登場するけど。生田斗真は少しヘタレな主人公もよく似合う。浅野忠信は相変わらずの迫力だけど、山田涼介はただのジャニタレかと思ったが意外にいい。あと、宇崎竜童が映画に出ているのをすごく久々に観た気がする。

■話はテンポよく進み飽きさせない。結構意外な結末を迎えるのだけれどもちろん書きません。ただ、これは映画のせいじゃなくて伊坂幸太郎の小説に共通することなのだが、きちんと収斂する話だけど破綻が全然ないというところが不満といえば不満。ミステリはそんなもんだろうと言われると返す言葉はないけどね。でも、渋谷のスクランブル交差点は確かにバッタの大群のようには見える。バッタというよりイナゴな気もするけど。

■怖いのがダメな人以外にはわりあいお勧めです。

エベレスト 3D [映画]

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■2015/11/08鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年85本目の洋画40本目。久々に3Dで鑑賞。

■最初に邦題にケチをつけておこうと思う。だいたいの方のご想像通り、原題は『Everest』であり、3Dのスの字もない。確かに3Dの映像は迫力があって怖かった。が、2Dで上映してるところもあるのに、客単価の高い3Dへ誘導していくがためだけに原題を改変するのはいかがなものかと。TOHOシネマズ川崎では3D上映しかなかったので仕方なく3Dで観たけど。

■基本的にわたくし、登山にはまったく興味がない。高尾山にすら行こうとも思わないくらい。その上高所恐怖症でもある。今はだいぶ慣れたのでそれほどでもないが、飛行機に乗った最初の数回はビクビクしていたし、慣れた後も欧米などへの長距離のフライトでは必ずうなされていたヘタレです。じゃあ何で観たかと言うと、怖いもの見たさと、この話が1996年に実際にエベレストで起こった大規模遭難の実話だからです。

■90年代になってエベレストの商業登山が解禁されたらしい。登山にはお金が凄く掛かることは、日本でも著名なクライマーが寄付を求めたり、スポンサーを付けてたりするのである程度は知っていたが、商業登山のためのガイド会社があるのは認識していなかった。でもよく考えてみたら当たり前の話で、場数を踏んできたクライマーも、初めて訪れる山にはガイドやシェルパは必要に違いない。

■ニュージーランドの登山ガイド会社を営むロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)はエベレスト登山ツアーを企画する。世界から集まってきた顧客とともにネパールに入り、十分な訓練を積んだ後、ベースキャンプから始まり山頂へのアタックを目指す。しかし、予想外の悪天候にメンバーは遭遇してしまい、苦闘する。

■ネタバレはしないながらも実際あった事故の話なので、結果としてメンバーの何人かは亡くなられる訳です。ただ誰がどうなったかという話まではさすがに書きません。登場人物が多いので一部だけ触れておくと、ロブの妻で留守宅を守る妻・ジャン(キーラ・ナイトレイ)、アメリカ人の顧客・ベック(ジョシュ・ブローリン)と同じく帰路を待つ妻・ピーチ(ロビン・ライト)。その他は書き切れないが、日本人女性の登山家・難波康子(森尚子)もいた。森尚子という女優さんは初見だと思ったら、基本的に海外ベースで活躍されている方らしい。キーラ・ナイトレイは説明の必要はないと思うけど、主演のジェイソン・クラークって、今年観た『ターミネーター 新起動/ジェニシス』でジョン・コナーを演ってた人だったのね。

■3Dということもあってとにかく映像が迫力ある、というか怖い。クレパスの間をスチールの梯子を掛けて渡るシーンや、雪崩のシーンとか背筋が凍った。オレみたいな素人には他の山とかでロケして合成してもたぶん見破れないだろうが、登山のプロも観るからそんなことはないだろう。CGがゼロではないとは思うけど。でもこの映画、撮影隊も結構命がけだったと思うので、そこは敬意を表したい。

■オレのような一般人には「命を賭して山に登る」というのが実感できないけど、登山が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。ただ死者を複数出してしまった原因が、悪天候が最大の理由ではあるけれども、局所局所の判断ミスなのか、登山者の体調なのかとかというところには少しモヤモヤした。でも、知らないことが多くていろいろ勉強になりました。

劇場版 MOZU [映画]

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■2015/11/08鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年84本目の邦画45本目。逢坂剛の『百舌の叫ぶ夜』シリーズの小説が原作で、WOWOWとTBSの共同制作でドラマシリーズが放送されていた。本作はその完結編。

■WOWOWに加入していることもあり、ドラマシリーズは結局最後まで見てしまった。面白いは面白かったんだけど、各話ごとのワンパターンの、主演の西島秀俊のナレーション「俺は、本当の真実を知りたいんだ」というのが少々ウザかったので映画に関しては様子見だったんだけど、映画館で予告編を観て迫力があったので、ちと観てみるかと。

■公安警察官の倉木(西島秀俊)が妻子の死因の謎を解くために、同じ警察の大杉(香川照之)と明星(真木よう子)と連携しつつ動くが、彼らの前には様々な事件が立ちはだかる。結果、妻子の死因を知ったというのがドラマパートの超おおまかなあらすじ。雑すぎるので、気になる人はWOWOWを見るなりネットで探すなりで解決してください。でもこの映画、ドラマを見ておかないとノレない部分がかなりあるので、初週の興収1位は立派だと思います。

■映画の話はここから。国内で大使館襲撃と高層ビルの占拠という事件が立て続けに起こる。それに図らずも関わっていた倉木と大杉(現在は私立探偵)。大使館から逃げた少女を大杉が保護したことで、明星と大杉の娘・めぐみ(杉咲花)が拉致され、ペナム共和国(架空。ロケ地はフィリピン)に連れて行かれる。

■倉木と大杉は奪還のためにペナムに向かうが、そこには日本の犯罪史のほとんどに関わってきたとされる黒幕・ダルマ(ビートたけし)の手の下にある犯罪プランナー・高柳(伊勢谷友介)と殺し屋の権藤(松坂桃李)たちが仕掛けた罠が待ち受けていた。

■この映画もネタバレするとつまらないので以降は書きませんが、映画版の主な追加キャストはビートたけし、伊勢谷友介、松坂桃李。ドラマ版のキャストもだいたい出ている。カーチェイスや他のアクションシーンは、おそらく日本映画史上トップクラスだろう。とにかく派手で凄い。国内でこんな撮影できないのでフィリピンロケにしたのだろう。オレはフィリピンはセブ島しか行ったことがないので、マニラとかはよく知らないけどあんな感じなのかな。

■ただ何というか、ストーリーがかなりご都合主義で結構クライマックスが肩透かしだったりする。原作読んでないので、原作のせいか脚本のせいかは分からないのだけど、逢坂剛さんは他作品を読んだ限りではきっちりしたストーリー構成をされる方だと思うので、脚本の方に問題があるのかも知れない。

■ドラマを見ていない方にはあまりお勧めできません。ドラマを見ていて、結末を知りたいという方はどうぞ。

ミケランジェロ・プロジェクト [映画]

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『起終点駅 ターミナル』と同日の2015/11/07鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年83本目の洋画39本目。予告編が面白そうだったし、ジョージ・クルーニーの監督・主演作を久々に観たい気持ちもあって。

■原題は邦題とあまり関係のない『The Monuments Men』です。これについてはいろいろ言いたいが後半の方へ。今やロマンスグレーの王様と言えばジョージ・クルーニーだろう。つってもオレより2歳上なだけなんだけど。個人的には「ファンファン大佐」岡田眞澄以来かなと。岡田眞澄もハーフなので、日本人の純血ではなかなかロマンスグレーは難しいかなとちょっと思った。

■閑話休題。第二次大戦末期のヨーロッパ。敗色の濃くなったナチスドイツは、各国の美術品を強奪しドイツ国内に隠していた。そこにルーズベルト大統領の命を受けた美術品奪還の特殊部隊「モニュメンツ・メン」が連合国軍に加わり探索を始める。ただし、リーダーのストークス(クルーニー)を始めとしたメンバーは芸術の専門家だがロートルで、ほんの少し軍事訓練を受けただけの戦闘員としては素人。彼らがどうやって美術品を探しだして奪還するかは映画で確認してください。

■これが実話ベースというのに驚き。第二次大戦中にナチスドイツがした行為はある程度は知っていたけど、美術品強奪の話は知らなかった。話はテンポよく進んでいくし、美術に明るい人は、観ていてその辺の面白さもあるだろう。そつのない演出で楽しませてくれる映画だけど、そつがなさすぎて引っかかるポイントがあまりなかった、というのはないものねだりかな。クルーニーや相棒のマッド・デイモンも良かったが、パリで美術館に勤めるレジスタンスのケイト・ブランシェットが『ブルージャスミン』に続いてとても良かった。

■しかしこの邦題、ダサ過ぎる。分かりやすいタイトルを、ということで考えたのだろうけど、意味がわからないまでも原題の『The Monuments Men』の方が全然かっこいい。こういう残念な邦題に当たるとすこし悲しくなる。

起終点駅 ターミナル [映画]

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■11/07鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年82本目の邦画44本目。本田翼がヒロインというところが引っかかっていたんだけど、当ブログで繰り返し述べている通り、わたくし北海道ラブで、観る映画の評価は2割増しなんですね。なので抵抗に耐え切れず観ましたよええ。

■裁判官の鷲田(佐藤浩市)は旭川支所に単身赴任しているが、ある時裁判所で昔の恋人・結城冴子(尾野真千子)に裁判官と被告として遭遇する。鷲田は妻子を捨て冴子と一緒になる決意を固めるが、出立の朝、冴子は鉄道に投身自殺をしてしまう。それから数十年たった現代、鷲田は釧路に住み弁護士として、国選弁護人の仕事しか受けないという頑な生き方をしている。そこに覚醒剤取締法で逮捕された椎名敦子(本田翼)の弁護を国選で引き受けることになり、鷲田の人生が少しずつ変わっていく話です。

■結構昭和な映画です。現代の話だけど、スタッフは篠原哲雄監督と、脚本はベテランの長谷川康夫さん。原作は桜木紫乃さんの同名小説。一昨年に直木賞を受賞された新進の作家さんなんだけど、ほぼオレと同世代みたいです。もうね、昭和テイストがプンプンする。

■オレも昭和の男なのでフィットした。ま、佐藤浩市の料理父さんとか、泉谷しげるが出ていたシーンで、ロケ場所が釧路なのになぜか全国チェーン店なのかという謎はありましたけど。

■嫌いじゃない映画ですが、釧路というロケ地を活かしきってない。画像も限定的だしもっとロケできる場所はあったはずです。でも、一般の人には関係ないけど、鷲田の出身が東北大学というのにOBとしてはウケました。母校は地味な地方大学なので、早稲田や慶應、東大のように映画やドラマで出てくる機会は少ない。唯一は『踊る大捜査線』シリーズの警視庁のキャリア・室井(柳葉敏郎)が「東北大卒」っていうくらい。あとやはり、ヒロインの本田翼に魅力がないなあ。前半のオノマチが出ていたところの方が良かったかも。

俺物語!! [映画]

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■2015/11/01鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年81本目の邦画43本目。

■最近は「カメレオン俳優」とか「和製ロバート・デ・ニーロ」(これは言いすぎかも)と言われている鈴木亮平主演作。作品により大幅な体重の増減を行うのがその理由らしい。主演作は今まで2本観ている。『HK 変態仮面』と『TOKYO TRIBE』。脇役で出ている作品(『海街diary』『ホットロード』とか)は割合普通の人の役なのに、主演作は今作も含めて変な人の役である。『HK 変態仮面』のヒロインは朝ドラ『まれ』でブレイクした清水富美加なのだけど、映画ではブレイクしなかった。まあそりゃそうだよな。

■作・河原和音、画・アルコの同名少女漫画が原作。うおおお『バクマン。』みたい。当然未読だけどヒット作のようで。実年齢の半分以下の高校一年生役の鈴木亮平が、予告編を観ても面白そうだったので観ることにした。体重の増減だけじゃなくて器用な役者さんだと思う。『HK 変態仮面』でも高校生の役だったし。

■とても高校一年には見えないゴツい剛田猛男(鈴木亮平)は同じマンションの同級生のイケメン・砂川(坂口健太郎)と親友。ある時暴漢に絡まれた女子高生・大和凛子(永野芽郁)を助けた時に、猛男は大和に一目惚れしてしまう。だが、猛男が今まで好きになった女性は全部砂川のことが好きだったので、優しくしてくれる大和も砂川のことが好きだと思い込み、猛男の迷走が始まる。

■男が主人公なのは珍しいけど少女漫画の王道パターンだし、正直ストーリー的には結構一本調子のところはあるが、鈴木亮平の演技を観るだけでかなり笑える。この人やっぱり面白いわ。そしてヒロインの永野芽郁を観たのは初めてなのだけど、いかんこりゃ可愛いわ。16歳らしいのでおっさんが過剰に褒めると変態扱いされそうなので自粛。坂口健太郎は結構いろんな映画やドラマに出てるけど、売出し中なのかな。

■劇中の欅並木とかにどうも見覚えがあるなと思ったら、この映画のロケ地は仙台らしい。大部分の人には関係ない話だと思うけど、学生時代を過ごしたオレには懐かしく思えた。街並みは結構変わってるけどね。

■なかなか楽しい映画です。後で気づいたけど、監督は『映画 鈴木先生』の河合勇人さんだったのね。

エール! [映画]

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■2015/11/01鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年80本目の洋画38本目。予告編が面白そうだったけど、川崎ではやってなかったので、ファーストデイということもありららぽーと横浜まで遠征。前の週も来たけど。最寄り駅は横浜線の鴨居。

■フランス映画自体あまり観ません。英語の映画なら台詞はヒアリングである程度分かるのだけど、フランス語はさっぱりだし。この前に観たのは昨年末日本公開の『サンバ』かな。結構面白かったけど。

■ということもありキャストにはまったく見覚えがない。フランスの田舎で酪農を営むペリエ家は、娘のポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外は両親も弟も耳が聞こえない。ポーラは家業の手伝いをしつつ、言葉のコミュニケーションについては対外的にほぼすべてを引き受けている。ある時高校の音楽教師に歌の才能を認められ、パリの音楽学校の受験を勧められるのだが、家族を放っておけないポーラはどうするか、というお話です。

■根底は音楽ものだし、主演のルアンヌ・エメラの歌声がものすごくいい。実際に歌手らしい。こういう映画を観ると、日本で歌の上手な俳優はそんなに多くないなとも思ってしまう。そしてフランスの田園風景にも心がなごむ。何より面白いのはペリエ家がオープン、と言えば聞こえはいいけどちょっと下品なところ。性的なエピソードが結構出てくるけど、ほぼ笑ってしまうタイプのもので、そこがややもすればお涙頂戴の感動ものになりかねないストーリーに対して、いいスパイスになっている。

■結末は皆様だいたいご想像の通りだけど、笑えて少し感動してほっこりくるタイプの映画なので、その手が好きな人にはお勧めです。これ、褒めてますよ。

犬に名前をつける日 [映画]

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■2015/10/31鑑賞@109シネマズ川崎。今年79本目の邦画42本目。やや邦画に寄っています。

■先日、映画好きな人たち(半数プロ)の飲み会に参加させていただく機会があった。驚いたことにこのブログを読んでいただいている方が複数いらっしゃった。ありがたい。でも「読んでるけど、結構辛口だよね」という声が多数。本人としては、『ギャラクシー街道』のエントリで書いたように、けなす映画は年に一本程度なのだが、それ以外は愛情を持って書いているつもりなのだけど、書いてる人間の底意地の悪さが反映されててそうは取られていないらしい。なので「これからは塩味を減らします」と言ったら、多方面から「バカかお前!業界人じゃないからキツめの感想書けるんだよ!方向変えんな!」という厳しいご指導を頂きました。正直色々迷いましたけど、バカがいろいろ考えてもいいことはたぶん出てこないと思うので、従来通りの定期運行で行きたいと思う次第でございます。

■犬がテーマの映画なんだけど、オレの人生においては猫も含むペットとの関わりはあまりない。一度、同居人が連れてきたミニチュアダックスフンドと一年くらい同居したことがある程度。世話をするのにはそれなりに手間は掛かったが、時折多摩川の河川敷で犬を散歩させるのは結構楽しかったし、何より犬連れで散歩していると見知らぬ女性が「可愛いワンちゃんですね」とか話しかけてくるので嬉しかったりもした(おい)。でも、仮に犬を飼っていて東日本大震災のような大きな地震に遭遇したならば、オレは犬を置いて避難するであろうクズ人間である。なのでまあ、この映画を観る資格はないような気もするのだが、ともかく観ることにした。

■飼っていたゴールデンレトリーバーのナツを病気で亡くしたTVディレクターの久野かなみ(小林聡美)は失意にくれていたが、大先輩の映画監督・渋谷昶子さん(本人)に「犬の映画を撮ったら」とアドバイスされ、飼い主のいない犬猫の現状をテーマに取材を始め、千葉の「ちばわん」や広島の「犬猫みなしご救援隊」という動物保護団体での人々の活動や、東日本大震災後に被災地に置き去りにされた犬猫の現状に触れていく。

■おそらく山田あかね監督自身が投影されているであろう主人公かなみと、元夫役の上川隆也がフィクションで(他にも少しはいるかも知れないが)、映画自体は犬猫の救護にあたる人たちを取材したドキュメンタリー映画です。前述のとおり基本的にはペットに関心が強くないオレは、薄っぺらな知識として、飼い主が見つからない犬猫が殺処分されるということは知っていたが、実際に動物保護センターで殺処分待ちの犬たちを映像で見せられるとさすがに心は痛む。それに、ミニチュアダックスと同居していた時も思ったのだけど、犬はやはり可愛い。犬に「無垢」という概念があるかどうかは分からないけど、何とか助けてあげられないかと思ってしまう。他にも、見た目と頭数を増やすために悪徳ブリーダー・ペットショップが近親交配をして、結果盲目や聾唖になった犬たちの話とか吐き気がした。

■ペットを愛する人にはつらい映像もそこそこある。でも、監督や犬猫救護にあたる人たちの熱量が強く伝わってきた。ドキュメンタリーなので結末というのも変だけど、それはタイトルの『犬に名前をつける日』が示している。動物愛護団体から貰い受けた犬に飼い主が最初にすることは、おそらく名前をつけること。素晴らしいタイトルだと思います。あと、つじあやのさんの劇伴もなんだか救い。

■で、オレは犬を飼うのかというと、やっぱり自信はありません。気軽に飼ってすぐに手放したり捨てたりするという飼い主の無責任さが現状を招いている一因とも言えるし。でも監督の意図は違っているらしく、気軽にペットを飼って何らかの事情で手放しても、それを拾い上げてくれる社会的なセーフティネット的なものこそを実現させるべきなのではと。たぶん。神奈川とか、都道府県によっては殺処分ゼロのところもあるらしいので、不可能じゃないだろう。

■ペット、特に犬に何らかの興味がある人は、観ておいて損はないと思います。

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