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ボクは坊さん。 [映画]

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『ギャラクシー街道』と同日、2015/10/24鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年78本目の邦画41本目。愛媛県今治市にある、四国八十八ヶ所霊場の第57番札所・永福寺のご住職、白川密成さんのエッセイを基に作られた映画だというので興味があった。

■自分の故郷界隈が舞台になる映画なんてそうそうない。ま、ご当地朝ドラに興奮する地元民というところかな。でも正直言うと、永福寺の所在地はいわゆる「平成の大合併」の前、つまりオレが暮らしていた頃は隣町の「越智郡玉川町」だったので、しょっちゅう行っていた訳ではない。高校生当時ですら山なので坂がキツく自転車(当時の唯一の交通手段)では辛かったので、母校のボート部艇庫兼研修所みたいなところに数回行ったきりくらいです。

■今治市をあまりご存じない方々には無駄な文章で申し訳ありませんでした。高野山大学(仏教系で超有名な大学)を卒業した白方進(伊藤淳史)は、せっかく僧侶になる資格を得たのに、実家に戻りはしたが地元の書店(「明屋書店」:これ地元民には笑えるんですが)で働いている。時折高校の同級生、越智京子(山本美月)や桧垣真治(溝端淳平)とつるんでいる。本題には関係ないけど、苗字が越智とか桧垣とか超あるあるだ。が、住職の祖父・瑞円(品川徹)の突然の死に伴い、進は光円と改名し住職を継ぐ決意をする。

■それに、若い光円が檀家の長老・新居田(イッセー尾形)との関係や、同級生たちとの関係、さらに大学の同期の栗本(濱田岳)、峰岸(渡辺大知)とのやり取りの中で奮闘して少しずつ成長していくというのがおおまかな筋。渡辺大知くん、朝ドラ『まれ』にも出てましたね。喋らない同級生の役で。

■表現の中の「お寺あるある」的なTipsのところは、白川密成さんの原作に基づいていると思うのだけど、それ以外のヒロイン(なのか?)の山本美月のエピソードとかは結構ヘヴィだったりして、この辺は実話ベースかどうかは分からない。

■うちの実家は父母系ともにクリスチャン(プロテスタント)なので、檀家になっている寺もなく、寺の中身自体にはあまり馴染みがない。そりゃ八十八ヶ所なんで、至る所に寺は建っていたし、特に成人してからはお寺でのお葬式には幾度となく出た。でもまあ、母方の祖父(とっくに故人)は昔牧師をやっていたりとかもあって、宗教色の強い家の雰囲気は何となく分かる。

■舞台はほぼ旧玉川町なので、ウチの実家の平地あたりの情景は、ほぼ使われてなかったのがちょっと残念だけど。それでも山の境内から見える、地元民はなぜ今治にこんな高層ホテルがあるのかあまり納得していない「今治国際ホテル」の風景や、田んぼばっかりとかやっぱり懐かしいな、っていうかよく帰ってるけどね。

■地元民にしかわからない話が多くて申し訳ありません。映画自体、今作の真壁幸紀監督は初監督作で、伊藤淳史と同い年らしいけど、結構イイ感じだと思います。次回作も観てみます。ってどんだけ上から目線や。

ギャラクシー街道 [映画]

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■2015/10/24鑑賞@TOHOシネマズららぽーと横浜。今年77本目の邦画40本目。前から思ってたけど未だにジャニーズ(主演:香取慎吾)はネットでのタレント画像を良しとしてないんだよね。映画系のメジャーサイトを検索してもいいポスター画像はなかった。なので珍しく劇場ポスターの撮影をアップしてみた。この時代、ジャニーズのタレントだけネット画像の流布禁止っていうのはもう限界だと思うのですがね。

■また戦闘的な文章で始まって申し訳ありません。素人ゆえ、人の作品には「褒め95%、批判5%」くらいになればいいなという配慮をしています。素養のない人間が責めるのも不快に取られるので。最近でも真剣にクサした映画は『ホットロード』『進撃の巨人』(特に後編)くらいです。しかもわたくしは三谷幸喜さんの大ファン。連ドラはほとんど見てるし、舞台も10本以上、映画は全作観ています。ほぼマニアと言っていただいていいかも。

■そういうことを全て棚に上げて厳しい感想を書きたいと思います。時折言ってますが、映画の感想は個々それぞれという点はお含みおき願いたいと思います。

■未来の宇宙世界。コロニーと地球(今作での呼称は「アース」。なんでわざわざカタカナに)を結ぶスペース幹線道路、通称「ギャラクシー街道」の沿線にある、おそらくチェーン店のハンバーガーショップ「サンドサンドバーガー・コスモ支店」。そこの店長の店長ノア(香取慎吾)と妻のノエ(綾瀬はるか)。宇宙なので異星人は来るけど、ギャラクシー街道自体がさびれつつあり、客の入りは多くない。客として訪れるのは、元カノのレイ(優香)などいろいろめんどくさい人たち。

■三谷さんは舞台出身の方なので、基本的には映画も舞台的な演出が多い。ステージをほぼ一個に絞るとか。そして舞台の予算ではできないと思う、オールスターに近いキャストでの群像劇。さすがに東宝&フジテレビのドル箱監督だけのことはあります。

■だけどこれが決定的につまらないんです。三谷映画で開始15分で退席したくなった映画は今までになかった。オレ的にはちと評価が低い『清須会議』ですら。でもその前の『ステキな金縛り』とか半分泣いてたもの。何がつまらないかというと、基幹のストーリーがグダグダ。失意の末アースに帰ろうとしたノアが、ノエとの誤解を解いて愛情を復活する話なんだけど、薄いよ。群像劇には各々のエピソードが化学反応を起こしていくのが大事だと思うんだけど、今作にはほぼない。いつもの三谷作品なら小ネタの連発でカバーするのだけど、今作はほぼスベりまくりだし。

■これは正直言って脚本がダメだと思う。いつものようなオールスターキャスト(主演の他には、大竹しのぶ、小栗旬、山本耕史、遠藤憲一、西田敏行などなど)を使ってるのがまさに無駄遣い。演出も舞台を意識したのか、演者がフレームアウトしてるのに声だけというシーンがやたら多かったと思う。今までの三谷監督の作品ではさほどなかったと思うんだけど。

■ストーリーも、地方の過疎化とかをメタファーとして使っていたのは分かるけど、正直この演出では地方出身のオレにも響いてきません。悪口が止まりそうにないのでこの辺で止めておきますけど、この映画はお薦めしません。まあ宣伝と東宝&フジでヒットはするんだろうけど。ちと来年の三谷脚本の大河『真田丸』が心配になってます。もしかしたらその影響なのかなあ、とも。

■なお、観たのが公開当日だったので、追加料金なしでの全国舞台挨拶同時中継、というやつが本編上映前にあった。最近少しずつ増えてるかな。キャストが生で観れる映画館は割増でも仕方ないけど、こういうサービスはいいと思う。登壇者はメインキャスト(の一部)で、司会はフジの笠井アナ。笠井アナ曰く、その回の舞台挨拶は2回めでマスコミもすでに退席していた事もあり、初回より非常にのびのびとしてたらしいし、実際面白かった。三谷幸喜のふざけ過ぎは毎度のことだけど、香取慎吾のアドリブを始め登壇者の発言がいちいち大爆笑だった。結果、正直映画本編より全然面白かったんだけど、そりゃマズいだろ。

私たちのハァハァ [映画]

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■2015/10/18鑑賞@キネカ大森。今年76本目の邦画39本目。

■何だか評判が良いらしいし、やっと近場のキネカ大森で掛かるので来てみた。ミニシアター系公開の映画は、渋谷とか新宿とか有楽町まで行かねばならず、23区の南端に住んでいる者としては結構面倒なのだ。今作の松居大悟監督はまだ29歳。近作は色々と評判にはなっているのだけど、なぜか監督の商業映画デビュー作『アフロ田中』だけ観ているオレ。この映画の内容についてはリンクを読んでいただきたいが、当時のWEBのインタビューかなんかで、「佐々木希(ヒロイン役)に『ハメ撮り』という台詞をどうしても言わせたかった」と話していて、若気の至り(当時27歳)とは言え何ともゲスな監督だなと思っていた。いい意味で。いい意味でって何だよ。

■実在のバンド「クリープハイプ」のライブに行きたくて、夏休みに北九州から東京に向けて自転車で出発した4人の女子高生の話。クリープハイプは、最近では『百円の恋』『脳内ポイズンベリー』の主題歌を手がけているので、邦画好きなら知っている人が多いのでは。オレ自身は悪い曲ではないとは思うけどさほどの思い入れはない。そもそも年のせいか、最近の若いバンドで食指が動くのって「THE BAWDIES」くらいなので、オレの感性が鈍化していると考えるのが正しいかも。

■主演の4人の女子高生は、現時点でひとりが17歳、あとの3人が19歳ということなので、昨年の撮影時には全員リアル女子高生だったみたい。確かにその辺はリアリティがある。でもキャストはほぼ見覚えがない。今作で映画初出演という人が大部分なので当たり前だけど。一ノ瀬(井上苑子)、さっつん(大関れいか)、チエ(真山朔)、文子(三浦透子)という出演者なんだけど、後から調べてみたら三浦透子はドラマ映画の『鈴木先生』の生徒役、樺山だったんだよね。映画を観ていた時点ではつながらなかったけど、『鈴木先生』の中での樺山の印象は残っている。それ以外の有名なキャストは売れっ子の池松壮亮と、中村映里子(『愛の渦』でエロい役で出ていた。もちろん池松くんは主演でした)が脇役で。

■4人は自転車で出発するけど、広島あたりで自転車を乗り捨ててヒッチハイクに変わり、途中の神戸では旅費が足りなくてキャバ嬢のバイトをするとか結構デタラメ。まあ実際の高校生っていうのはこのくらいデタラメなのかも知れない。まあまあロードムービーですね。そして旅を続けるにつれて、クリープハイプに対する4人の温度差や、可愛い方とそうでもない方などの話で4人はモメる。その辺は妙にリアルかな。でもなぜ自転車で出発したのかとか、なんでセーラー服で出発したのかがちとおっさんには分かりませんでした。出だしは女子高生4人のトークがウザすぎるし、ハンディカメラを使った自撮り風の映像が多すぎて観ていてちょっとしんどかった。

■なので、年齢と性別のせいか、オレにはちとシンクロできないところもある映画でした(全部できてたらそれはそれでおかしい)。でもハマる人はハマると思うけどね。それに疾走感と、高校生くらいの年頃で、好きなミュージシャンを偶像化するくらい好きになるということはよく分かるのです。

■上映終了後のイベントで、一ノ瀬役の井上苑子のトーク&ミニライブがあった。もちろんオレはこの人を、ミュージシャンとしてもまったく知らなかったのだけど、ベタベタの関西弁でよく頑張っていた。観客がミニシアター系好きのおっさん(オレ含む)ばっかりだったので若干盛り上がりに欠けたけど、キネカ大森を「めっちゃ席近い!」と正直に。同じミニシアター系でもテアトル新宿とか結構大きいもんね。まだ17歳、頑張ってください。

ジョン・ウィック [映画]

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■2015/10/17鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年75本目の洋画37本目。この映画は制作のアメリカと主たる英語圏では昨秋公開だったのですが、日本での公開はなぜか一年後の今頃。同条件に近い『イコライザー』はほぼ同時期公開だったのに何ででしょうかね。当然翻訳に掛ける時間とかの話ではなくて、日本の配給元の意図でしょう。大作とのカブりとかの問題はあるだろうけど、さすがに一年ディレイっていうのはもう止めようよ。

■キアヌ・リーブスは51歳なので、52歳のわたくしとは同世代です。ついでに言うとトム・クルーズは53歳なのでどちらも同世代と言っていいと思う。しかしながらトム・クルーズの映画は大部分観てるのだけど、キアヌに関しては『スピード』と『マトリックス』3部作しか観てないということを先ほど確認した。オレはさほどファンでもないらしい。でも観たのは、予告編で面白そうだったしすごく体を張ってるから。トム様といいキアヌといい、同世代とは思えないくらいアクションを頑張ってるなと。

■この映画に余計な日本語のサブタイトルをつけなかったところはいいが、宣伝コピーが「キアヌ・リーブス完全復活!」って超失礼だよな。別にキアヌは死んでたわけじゃねえし。まあその間の映画を観ていなかったオレが大声で言えることではないけど。

■ざっくりなあらすじだと、かつて裏社会で超一級の殺し屋として名を馳せていたジョン(キアヌ)は数年前に引退し、愛妻のヘレン(ブリジット・モイナハン)と幸せに暮らしていたが、ヘレンが病死する。落ち込んでいたジョンのもとに、亡妻ヘレンからの贈り物として仔犬のデイジーが配送される。しかし、給油で立ち寄ったGSで偶然会ったヨセフ( アルフィー・アレン)にジョンの車に興味を持たれたがそれを拒絶。結果、深夜にヨセフの一味に自宅を急襲され車を奪われ、デイジーを殺されてしまう。実はヨセフは昔ジョンが所属していたマフィア組織のヘッド、ヴィゴ( ミカエル・ニクヴィスト)の息子だった。それを無視して、ジョンはヨセフへの復讐に立ち上がる。

■非常にシンプルなストーリーで、尺も101分と短いがテンポのある映画なので、ちょうどこのくらいがいいだろう。R15らしくバイオレンスシーンは盛り沢山で、人はジャンジャン死ぬ。観た後何か残るというタイプの映画ではないけど、時にはこういうのもスカッとしていいかも。終わり方も続編を匂わせてる感じだし。

■若干ネタバレになるけど、ジョンの旧友マーカス(ウィレム・デフォー)がいい奴か悪い奴か良くわからないという登場の仕方だけど、実はいい奴だったというのは少し拍子抜け。あの顔だし、やはりオレには『スパイダーマン』(第1シリーズの第1作)の狂気を孕んだ悪役、グリーン・ゴブリンの印象が強く残ってるので。

山下達郎「PERFORMANCE 2015-2016」@ベイシア文化ホール(前橋市) [ライブ]

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■2015/10/16参戦。前橋市にある「ベイシア文化ホール」の元々の名称は「群馬県民会館」らしい。ネーミングライツ販売の流行で、施設名を読んだだけではどこにある施設なのかがさっぱりわからなくなっているという弊害。まあ「群馬県民会館」にも来たことはなかったし、前橋自体初訪問。そもそも群馬自体、新幹線や高速で通過する以外、旅行目的で行ったのは数回のスキーと法師温泉に行った時、あとは今はなき高崎競馬に行ったくらいだ(おい)。

■ここ最近は、チケット取りの神通力はまったく失せて、またも地方都市のチケットを何とか取ったわけだけど、でも今までの松江や新潟、仙台(まりやさん)と比べて交通費が掛からないのは幸い。新幹線を使わなくても午後出発で楽勝だ。それに関東と言えど、行ったことのない街に行くのは楽しみでもあるし。昨年のライブの時間を考えると、当日中の帰京は難しそうなので宿を前橋に取ったが、結果として今回は3時間ちょいだったので、その日に帰ろうと思えばできたはず。実際達郎さんたちもその日のうちに帰京したらしい。

■ライブの本題に入る前に、山下達郎ライブに参戦するのも6回目(6ツアー連続)になるのでちょっとまとめておく。わたくしの今年のライブ参戦は7回目。自分としてはかなり多い、というかもしかしたら人生で一年で行った回数で最高かも知れない。一応今年はこれで打ち止め。以下参戦記録。

・「PERFORMANCE 2008-2009」@NHKホール。2009/1/31参戦。ログなし。
・「PERFORMANCE 2010」@中野サンプラザ。2010/10/3参戦。ログなし。
「PERFORMANCE 2011-2012」@神奈川県民会館。2012/4/1参戦。
「PERFORMANCE 2013」@島根県民会館(松江市)。2013/9/18参戦。
「Maniac Tour〜PERFORMANCE 2014」@新潟県民会館(新潟市)。2014/8/8参戦。
・【番外編】竹内まりや「souvenir 2014」@ゼビオアリーナ仙台。2014/11/29参戦。

 【番外編】は達郎さんも含めツアーメンバーがほぼ同じなので追記した。それにしても恐るべくは特に最初の3会場のオレのクジ運の強さよ。首都圏でもそうそう取れない人気会場や、「聖地」中野サンプラザにまで行っちゃってるもの。最近はその辺がさっぱりで(中年男の定形詞)、地方ばかりなのがちょっとヤバイです。

■前置きが長すぎて大変申し訳ありませんでした。10/16は金曜なのだが午後から前橋に赴く。今年の春のJRのダイヤ改正で、高崎方面は新幹線を使わなくても余裕で行ける状況になっている。上野東京ラインというヤツですね。まあ出張なら当然新幹線だけど。前橋は群馬の県庁所在地なので、もっと都会なのかなと思ったらそうでもない。前橋出身の人すいません。投宿してからベイシア文化ホールに向かうと、また微妙な場所なのだ。駅前から歩いていけるけど(でも徒歩20分くらい)繁華街の中心でもないという。会場自体はできて40年以上経つみたいだけど良さげなホールです。ライブは約2,000人収容の大ホールにて。そして何と、オレの席は1階15列目という、山下達郎ライブ参加史上最高の席だったのだ。発券時からそれは分かっていたので期待は高まっていた。ちなみに今回は、前回同様本人確認をチェックされたのだけど、リストバンドは廃止されてました。何でだろ。

■今回のツアーからバンドメンバーのコーラス隊に若干の入れ替えがあった。女性コーラスのベテラン(すいません)、国分友里恵と佐々木久美が外れ、新たにハルナとENAが加入。この二人は30代ということで、達郎バンドは30代・40代なし・50代・60代という、若返りを図りながらもイビツな構成だそうな。15列目という良席だったのだけど、ステージに向かって一番右端だったので、最後の方まで新コーラスお二人の声は聞こえどあまりパフォーマンスが見えなかったのがちょっとだけ残念。

■セットリストは、詳しく書くと怒りを買うという暗黙の了解があるのだけど、昨年の「Maniac Tour」があまり演奏されてない曲が主体というのと比べて、大雑把に言えば今回は主流に戻ってきた感じ。定番のヒット曲連発もあるし。でもシングル曲なのにライブツアー初披露のあの曲や、まさか昨年ヒットした映画に影響された訳でもないだろうけど、あのミュージシャンのあのスタンダードを達郎さんがカヴァーしたのには超びっくり。今年も参加できて良かったって感じ。

■ヴォーカルも演奏もキレキレ。いろんな人が感想を述べてるが、やはり毎年ツアーをやることによって、「喉が開き」声量が豊かになるということはあるんだろう。若い頃の達郎さんの声もいいけど、今の円熟味を増した声はもっといい。これはやっぱり企業努力ですね。また時折涙したですよ。

■ただ、達郎さんも繰り返し言い訳してたけど、「ツアー3本目なのでまだトークはこなれてない(大意)」と言うところは正直まああった。オレ自体ツアーのアタマの方のライブに参加するのは初めてだったし。でも、達郎さん自体正直偏屈な人だし、当然それに付いてくるファンはオレも含めて偏屈だ。今回は政治的な話はほぼなかったけど、やたらにツアーに行った回数を誇る昔からのマニアックなファンが(自戒含む)、セトリにケチをつけることとかには正直腹を立てられていたと思う。「オレの好きなようにやる」と。「何十回も来てる方もいるかも知れないが、今回がたった一度という方もいる。一期一会で広い気持ちで」とやんわりと。いややんわりでもないか(笑)。

■そして、昨年のツアーでもあったけど、曲間に大滝詠一さんの色々な曲のフレーズを挟んで歌うことが多かった。例によってMCではほんのちょっとしか触れなかったけど。先日の「風街レジェンド」でも深く思ったけど、大滝さんほどミュージシャン仲間に愛された人はいないな。そして、こんなライブを年に一回でも観れるというのは幸せだと思う。オレなんか最近は一年このために生きてるようなもんだしね。すいません超大げさです。

■最後に水を差すような追記をしてアレなんですが、ライブ後ホテルへの帰途で、晩飯と軽く一杯という店を探しつつ歩いていたのだが、どうにもスナックとガールズバーと風俗店しかねえ。おまけに呼び込みは近年では稀な多さ。ちとビビりました。次の日帰京するのに高崎で下りたところ、高崎のほうが全然都会でしたね。前橋のライブ終わって高崎で泊まるというのが正解だったようです。どうも前橋と高崎に因縁があるという話も。そういえば達郎さんがMCで「なんで高崎にいいホール作んないかなあ」と言っていたのが瞬間フラッシュバック。

■前橋市民及び出身者の方、関係者の方に深くお詫び申し上げます。

マイ・インターン [映画]

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■『ファンタスティック・フォー』『図書館戦争 THE LAST MISSION』と同日、2015/10/12鑑賞@109シネマズ川崎。なるべく止めようと思う1日3本鑑賞をまたしてもやってしまった。今年74本目の洋画36本目。

■アン・ハサウェイのファンなのと、予告編を観て面白そうだと思ったのが動機。アン・ハサウェイの出世作『プラダを着た悪魔』の系統の映画ということだけど『プラダ〜』は残念ながら未見。ところでこの映画、アン・ハサウェイがメインの宣伝のように見えるが(日本国内だけ?)主演はクレジットにも明記されている通りロバート・デ・ニーロです。この辺の映画を観る観客層の女性には、老人のデ・ニーロよりアン・ハサウェイのほうが受けがいいということですねそうですね。たぶん現在日本の連ドラの視聴者層よりはだいぶ若そうだ。ちなみにこの映画、実はその前の10/10に門前仲町で先輩と飲む約束があったのだけど、その前にTOHOシネマズ日本橋でこの映画を観ておこうと思ったら、上映1時間前なのに満員でフラれた。満員アウトは久しぶり。日本橋あたりにその辺の女性客層が多いのかどうかは知らないけど、確かに川崎でも女性客比率は高くて満員にも近く、定年後に廉価で映画を観たいという人たちは多くなかったような。実はその辺の方々に観て欲しかった映画なのでありますが。

■ちょっとだけ邦題にツッコミを入れときますが、原題は『The Intern』。これを『マイ・インターン』に変えたのは悪くはないけど、もしや20年位前の映画『ザ・インターネット』(原題は『The Net』)の悪評が脳裏に浮かんだのではあるまいな。「なんで次の単語の最初が母音なのに『ジ』なんだよ!」という結構なツッコミ。まあ配給側は「日本人には『ジ』というのが馴染みづらい」とかの理由でお茶を濁していたかと思うけど。この論で行くと今作も『ジ・インターン』にならざるを得なかったはず。そこを巧妙に回避したという点ではグッジョブかも知れません。

■新興のファッション通販サイトのCEOジュールズ(アン・ハサウェイ)は、家族を持ちながらアイディア勝負で会社を大きくした。夫のマット(アンダーズ・ホーム)はジュールズを支えるために自ら専業主夫になる。そこに、会社のパブリックイメージを上げるために(日本でもよくあるな)スタッフが募集した「シニア・インターン」に、電話帳印刷会社(こんな会社本当にあるんですか?)に長年勤めていて定年退職し、妻を亡くし寡夫のベン(ロバート・デ・ニーロ)が応募してきて、ジュールズ専属のインターンとして採用される。

■そこから先は、ベンが長年培ったスキルでスタッフに溶け込み、ひいてはジュールズのオーバーワークを考えたスタッフからの外部からのCEO要請の話とか、実はこっそり浮気していた夫への対処の話とかの、まあ八面六臂の活躍の話です。若干ネタバレで申し訳ないけど。

■こんなに品が良くてチャーミングなデ・ニーロは久々に観た気がする。最近はなんだかんだで映画出演が多いデ・ニーロ御大です。オレが観た映画だけでも検索したら多いですね。『ニューイヤーズ・イブ』『マラヴィータ』、あと、『世界にひとつのプレイブック』とかね。ジェントルで髭を剃ったデ・ニーロを観るのは久々な気もする。観客の皆様はアウトローのデ・ニーロとイカス老人のデ・ニーロのどちらが好みか分かりませんけど。

■ま、楽しい映画です。恐らく来た観客の期待値はほぼ満たしているのではないかと推察。でもまあ、「ブランド」の維持が映画の一つのネタでもあるのですが、ファッション業界のことはおっさんでよく分かりませんのでパスさせていただきます。ただ舞台のネット通販サイトの現場で、クリエイティブな現場のPCは全部アップルで、顧客対応のPCはデル。これは何だか面白いと思ってしまったゲスなわたくしです。

■でも、具体性が何もない「一億総活躍社会」なんてフレーズを掲げるどこぞの国の総理大臣に、こういう具体案を示してくれと思う、統計では老人エリアに入ったわたくしです。

図書館戦争 THE LAST MISSION [映画]

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■『ファンタスティック・フォー』と同日、2015/10/12鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年73本目の邦画38本目。

■前作『図書館戦争』は、映画館ではなくWOWOWで見たのだけど結構面白かった。それに昨年秋の連ドラ『Nのために』を見て以来、どうも榮倉奈々がお気に入りになってしまったようだ。その余波で昨年末の『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』と今年年初の『娚の一生』と、榮倉奈々がヒロインの映画を二本連続で観てしまった。アホか。『MIRACLE』はイマイチだったけど『娚の一生』は結構良かった。当たり前だけど女優さんの輝きは演出と脚本に左右されるということ。

■このブログを読んでいただいている奇特な方々の中には、リアルなわたくしをご存知の方が一定数いらっしゃる。大多数と言われると泣きそうなので止めてください。で、ご存じの方は知ってることだけど、わたくしの身長は164cmです。母方の祖父を除いて、親族はみんな背が低いのでこれは強烈な遺伝です。チビ仲間を一括りにする訳ではないけど、なぜか背の高い女性に惹かれる傾向があるようです。でも自分より背の高い女性とお付き合いしたことは一度もないし、アプローチしたことすらありません。こちら側の都合ではなく、「まあ自分より背の低い男性とは付き合わないだろうな」という想像に依ります。よく分からない方は松任谷由実の『5センチの向こう岸』という歌を聴いて補習してください。

■でと。この映画の主役、堂上教官役の岡田准一の公称の身長は170cm。ヒロインの笠原郁役の榮倉奈々の公称の身長も同じく170cm。特にご覧になった方は分かると思うけど明らかに嘘だよね。岡田くんの身長って実際はオレ(164cm)と同じくらいじゃないかと思うし、榮倉奈々はもう少しデカいと思う。しかもそれを映画の中では隠しもせず、堂上は笠原に「お前、デカいな」とかいう台詞はあるし。大袈裟だけど、榮倉奈々は「デカいけど可愛い」というキャラクターを日本映画で初めて確立したのではないかなと。

■映画の本題になかなか入っていけなくて申し訳ありません。舞台はパラレルワールドの日本。人権保護を看板とした「メディア良化法」が成立して図書の取締りが強化されるが、それに対抗して図書館側は「図書館の自由法」を成立させ、「メディア良化隊」に対し、武力を行使できる「図書隊」を作り対抗する。最初の衝突からの続編が本作。

■映画のストーリーはなぞりません。自衛隊が全面協力している戦闘画面の迫力、岡田准一の驚異的な身体能力、榮倉奈々のデカさ(笑)。ストーリーに緩みもないし面白い映画だと思います。

■でも、これは映画というより原作の設定のせいだと思うのだけど、国内で、図書館内限定とは言え、メディア良化隊(国側)と図書隊(地方自治体?側)が武力衝突して死者も出るという設定が若干突飛。フィクションとは言えリアリティがない。前作の時も思ったけど。

■原作者の有川浩さんは『空飛ぶ広報室』とかも書かれている通り、たぶん自衛隊フリークだ。だから「図書隊」の「専守防衛」はそのまま自衛隊の主旨にも繋がるしモデルなんだろう。そして「表現の自由」が脅かされている現在に対する警鐘の小説だと思うし、映画もそれを継いでいる。

■まあ、最近は左翼(オレもどっちかというとそうです)の人でも自衛隊にアレルギーを示す人は減ってると思うけど、このシリーズは有川さんなりのメッセージなのかな。この映画がエンタで示せるギリギリのメッセージと考えると少しヤバイかも知れない。

■あ、榮倉奈々はやっぱすごくいいです。この映画のメッセージについてはみなさんで個々に考えましょう。ただ『バクマン。』の1位を奪ったのは何か悔しい。

ファンタスティック・フォー [映画]

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■2015/10/12鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年72本目の洋画35本目。

■最近マーベル中毒なわたくし。ついこの映画も観てしまった。確か6〜7年前も同じく20世紀フォックスで映画が制作されてたと思うけど、そちらは観ていない。でもこのシリーズも、マーベルの中では『スパイダーマン』や『アベンジャーズ』と並ぶ基幹作品のはず。ネタバレというほどではないけど、さすがにこの作品では『アベンジャーズ』とのカラミはなかった。漫画ではあるらしいけど。

■発明マニアのリード(マイルズ・テラー。なんと『セッション』のドラマー学生の奴だ!売れてるのね)は子供の頃からの友人ベン(ジェイミー・ベル)と物質転送装置の研究をしてきたが、バクスター財団のDr.ストーム(レグ・E・キャシー)に見出され財団で研究することになる。同じチームは、ストームの養子のスー(ケイト・マーラ)とストームの実子のジョニー(マイケル・B・ジョーダン)。そして元々の物質転送装置の発案者であるが、上とそりが合わず辞めていたヴィクター(トビー・ケベル)。彼らは紆余曲折ののち物質転送装置を完成するが、財団の上層部の企みでNASAとの共同研究になりそうになる。自分たちが異次元への第一歩を踏み出したいと思い、リードはベンを誘い、スーを除いたメンバーは異次元転送に挑戦し成功するが、異次元の世界でヴィクターがトラブルに巻き込まれる。現実世界へ戻ることをスーのオペレーションに頼るが、そこで何らかの歪みが発生し、オペレーションをしていたスーを含めた4人には望まざる異能力が備わってしまう。

■リードは身体が自由に伸び縮みする能力(『ワンピース』のルフィみたいなもん?)、スーは自由に体を消しバリヤを張れる能力、ベンは身体が岩と化して強力な身体能力を誇る。ジョニーは身体が発火し自在に火を操れる能力。ふだん人間体に戻れないベンだけがちと気の毒。ベンの能力はすでに軍事利用されていたが、ジョニーまで戦闘に駆り出されそうになる。そこで長く身を隠していたリードはアメリカに戻り、再度物質転送装置を作り、自分たちの身体を元に戻そうと試みる。

■また冗長なあらすじになってしまって申し訳ないけど、この映画結構面白いです。何と言っても雑なSF感がいい。もっとVFX(CG)を使えばスマートに見せれたはずだけど、「物質転送装置」のメカメカしさと無駄なポンコツ感(絶対これで次元転送できねーだろ的な)が凄い。考証も割合適当な感じもするし。緻密なSFは必要だけどこういう雑なSFは観ててすごく楽しいのだ。え、オレだけ?

■続編も企画されているらしいし、緒戦なので上映時間は100分とやや物足りないけど、好きな人にはハマる映画だと思う。スー役のケイト・マーラは初見だけど、結構いいですね。

岸辺の旅 [映画]

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■『Dearダニー 君へのうた』と同日、2015/10/4鑑賞@チネチッタ。今年71本目の邦画37本目。

■深津絵里という女優はすごく好き。昔は頻繁にドラマにも出ていたが、最近はちとご無沙汰か。しかも映画も結構ご無沙汰な感じだったんだけど、久々に『寄生獣』『寄生獣 完結編』での強烈な存在感。でも主演作を待ちわびてた感もある。そして相手役が同じく『寄生獣 完結編』や『私の男』でオレ的に勝手に注目率が上がっている浅野忠信。

■昔話ですが、レコード会社のビクター音楽産業(現:ビクターエンタテインメント)の入社試験を受けたことがある。2次試験のグループ面接で志望動機を訊かれた他の受験者が「深津絵里をなんとかしたいんです!」と言ったことは覚えている。補足すると、80年代末の当時、深津絵里は女優とアイドルというどっちつかずのスタンスでいたので、受験者の彼はそれを憂していたのだと思う。彼やオレが受かったかどうかの話はどうでもいい。

■閑話休題。原作は湯本香樹実の同名小説。未読だし、湯本さんの作品自体読んだことがない。三年前に失踪した夫・優介(浅野忠信)を帰りを待ちながらピアノ講師で生活している瑞希(深津絵里)。突然優介が戻ってくるが、瑞希に「俺、死んだよ」と告げる。そして瑞希は優介に誘われるまま、失踪期間中に優介が訪れていたいろいろな場所をめぐる旅に出る。

■ファンタジーなので、なぜ死んだはずの優介が瑞希と行動できるのか、ということへのSF的な理屈付けは行われていない。未読だけど原作もたぶんそうだろう。キャストも小松政夫や柄本明、そして最近立ち位置がかなり黒木華とかぶっている蒼井優など曲者ぞろい。

■ロードムービーという言い方もできるが、登場人物が生きているのか死んでいるのかが曖昧な不思議な世界。役者陣の演技(特に小松政夫!)は凄かったけど、どうも深津絵里&浅野忠信ということでハードルを上げすぎて臨んでしまったせいか、オレ的には期待したほどの出来ではなかった。正直もう少し泣けるかなと思っていたのだけれど。

■カンヌで賞をもらったからという訳ではないけど、好きな人にはすごくハマる映画だと思います。単にオレの涙腺にフィットしなかっただけだと思うので。なので興味を持たれた方は、こんなブログの感想は気にしないで実際に観てみてください。


Dearダニー 君へのうた [映画]

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■2015/10/4鑑賞@チネチッタ。今年70本目の洋画34本目。どこだか忘れたけど、ミニシアター系の映画館で予告編が掛かっていて、面白そうだったので観た。

■久々に邦題にチャチャを入れるが、この映画の原題は『Danny Collins』。アル・パチーノ演ずる、主人公の壮年のロックミュージシャンの名前。ここ一年では一番ダサい邦題である。なにがどうしてこうなったのか、ネーミングした本人を小一時間問い詰めたいという気分。この邦題の出来はたぶん興収にも関わっているのではないかな。

■映画の内容だけど、ひとことで言うと「ジョン・レノンあるある詐欺」。若き時代の自分のインタビューを読んだジョン・レノンから直筆の手紙が送られたが、主人公ダニー・コリンズ(アル・パチーノ)は諸事情で40年後の現在に初めてそれを読む。それをきっかけに、自分の音楽人生と、ずっと音信不通だった息子とその家族との関係を立て直そうと動き始める話です。

■まず、ダニー・コリンズは架空の人物で、実際は別の実在のカントリーシンガーにレノンから手紙が送られたという実話がこの映画の発想のきっかけらしい。話の共通点は「レノンからの手紙」の一点だけで、ストーリーにもほぼまったくレノンは関わってこない。なので「ジョン・レノンあるある詐欺」という言い方をしたけど、正確には予告編詐欺かな。

■ところがどっこい、映画自体は面白いのだ。再会した息子のトム(ボビー・カナベイル)一家の愛娘(孫)のホープが多動性障害と聞き、受け入れてくれる学校を探すために金とコネを使いまくったり、そしてトムが白血病であることを知り、反発しあいながら寄り添っていくという、まあベタなストーリーなんだけど、そこはさすがに千両役者のアル・パチーノ。卓越した演技で見せつけてくれました。滞在先のヒルトンの支配人メアリー(アネット・ベニング)とのラブロマンスもあるしね。

■さほど期待しなかった分、楽しく観れた。もうぼちぼち終映になりそうなので、DVDになったら家族でほっこりしながら見るというのもオススメです。

■しかし、いつからアル・パチーノは日本でのカタカナ表記でそう呼ばれるようになったんだろう? 昔の榊原郁恵の歌とかでは「アル・パシーノ」だったような。

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