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獣道 [映画]

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■2017/7/16鑑賞@シネマート新宿。今年60本目の邦画20本目。

■内田英治監督の前作『下衆の愛』がとてもとても面白かったので観ることにした。ただ、「前作」と言っても、実はその間に『ダブルミンツ』『身体を売ったらサヨウナラ』という二作があるようなのだが、いずれも未見。

■『下衆の愛』も上映開始後は都内では当面テアトル新宿での一日一回の上映という、23区民ですら非常に鑑賞難易度の高い作品だったのに、今回もその例にならい(ならわなくていいって)都内ではシネマート新宿の単館上映で一日一回のみ。この規模の映画では結構番宣してたと思うが、これでは受け皿として小さすぎるだろう。

■シネマート新宿はたぶん初訪問だと思う。ミニシアターにしては座席数は多いが、その規模の割にスクリーンは大きくないし、設備もやや古い。改装の時期かなあ。でも最近(昨年?)からTCGメンバーズカードのグループに入ったようで、会員であればいつでも1,300円で観れるのはありがたい。都内在住のミニシアター好きの皆様、TCGメンバーズカードは年会費1,000円で毎回1,300円で映画を観れるので、まあまあお得です。2回で元取れるもんね。もちろんステマではございません。

■閑話休題。主演は伊藤沙莉。名前だけ聞くとピンと来ない人もいるかと思うけど、現在放送中の朝ドラ『ひよっこ』にも米屋の娘役で出ている。朝ドラ女優、と言えるほど出番が多い訳ではないが、見た人の心の中に確実に爪痕を残しているタイプの女優さん。

■子役出身でキャリアは長いみたいだけど、オレが認識し始めたのは、松岡茉優と共演した『そのおこだわり、私にもくれよ!』や、『怪盗黒猫』、『ラストコップ』くらいと遅くて申し訳ございません。

■宗教ジャンキーの母(広田レオナ)の娘・愛衣(伊藤沙莉)は母の育児ネグレクトに遭い、オウム真理教を彷彿とさせる宗教団体の施設に放り込まれる。宗教団体の解散後、彼氏のヤンキーのいる溜まり場のような巣、気にかけてくれた女子高生の一般家庭など、居場所が見つからず転々とする。そんな愛衣と中学の同級生になったことから恋した亮太(須賀健太)は、彼女を思いつつ、自分はこんな地方都市(明確な表記はないけど、甲府)にいたらダメになる、と半グレたちの世界で金を貯め始める。

■出だしで少し引っかかったのが、これは時間軸としては現代の話。なんだけど90年代のオウム真理教を彷彿とさせる話が出てきたりとか、何よりヤンキーの描写も90年代、下手したら80年代的でかなり古く思えてしまう。ただまあ、オレも田舎出身だけど東京に出てきて30年以上経つので、田舎のヤンキー=暴走族が今どうかというのは正直言って分からない。最近ではせいぜい、時々自宅近くでの改造車の爆音を聞くくらいなので。内田英治監督はオレとそんなに世代は変わらないけど、10歳までブラジル在住だったとのことで、監督が最初に見た「ヤンキー」のイメージがそのまま固定されてるのかな、とも思ったけど。

■でも、居場所を求めてさすらう愛衣と、それを見守ろうとしてもがき続ける亮太の、純愛物語でもある。半グレのヘッド役のお笑い芸人のアントニーは役者初挑戦らしいけど、存在感もあるし。そして『下衆の愛』に続いて登場のでんでんは、またボコボコにされる役(笑:ネタバレすいません)。正直、話の構成とかテンポは『下衆の愛』の方が上だけど、これも観ておくべき映画です。

■観るの大変なんだけどね。もう少ししたら、昨年の経験則から言うと「キネカ大森」あたりで一日数回上映してくれるのではないかな。横浜の人は「ジャック&ベティ」で。お薦めです。

■ところでこの映画、主演の伊藤沙莉は脱いでおり、その他にも濡れ場はたくさんあるがR指定はない。『下衆の愛』もそうだったがどうも映倫を通してないようだ。『下衆の愛』のブログで親切な方が教えてくれたのだが、映画館の上映で映倫の指定は必須ではなく、劇場の判断に任されるそうだ。ただ、メジャー系のシネコンではそうも行くまい。

■この映画のプロデューサー、アダム・トレルのインタビュー(映画館で観た時に、モギリにやたら饒舌な外人がいるなと思ったら、プロデューサーだったw)からも推察されるように、製作陣が無駄な縛りが嫌い、と思っているところはあるのかなとは思う。

■でも、この映画の中でもいろんな役を演じ分けた伊藤沙莉のキャパシティからすると、もう少しメジャーな舞台で活躍してもらいたい、と思うのはファンの贔屓目なのかな。

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