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美しい星 [映画]

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■2017/5/27鑑賞@TOHOシネマズ新宿。今年47本目の邦画15本目。何で新宿で観たかというとその後新宿で飲み会(映画の感想交換会)があったからです。しかしネットで拾ったポスター画像、主演のリリー・フランキーだけの画で、映画館に貼られていた主演キャストが入っている画とは違う。何でかというとキャストの一人の亀梨和也がジャニーズなので、ネットでの画像配信は認めていないからである。そろそろそのルールがいかに宣伝広告効果を毀損しているか、事務所の中で上申できる人がいないのかな、とも。

■原作の三島由紀夫の小説は大好きだが、読破率は7割というところか。この原作も未読。設計され尽くした文体が大好きなんだけど、人によっては過剰と取る向きも。オレは特に『青の時代』や遺作となった『豊饒の海』四部作が大好きなんだけどね。映画化されたのを観たのは、『豊饒の海』の中の第一部『春の海』だけなんだけど。正直イマイチでした。

■三島由紀夫の小説で唯一のSFという触れ込みなんだけど、昭和30年代の小説を現代に置換しているので、詳細はいろいろ異なっているらしい。当たらない気象予報士の大杉重一郎(リリー・フランキー)は帰途である事故に遭遇し、自らを火星人ではないかと疑うようになる。時を同じくしてフリーターの息子・一雄(亀梨和也)は自らを水星人と認識し、女子大生の娘・暁子(橋本愛)はミュージシャンを名乗る男・タケミヤカオル(若葉竜也)との接触で自分を金星人ではと疑うようになる。唯一自分を異星人と自覚できない母・伊余子(中嶋朋子)はマルチ商法にのめり込んでゆく。そこに参議院議員・鷹森の秘書・黒木(佐々木蔵之介)が現れ。

■すごく込み入ったストーリーで、原作の小説は(いずれ読みますが)村上春樹が言うところの「総合小説」ではないかと思うくらい多くのファクターを内包しているのではないか。だけど、この映画は混沌としている場面だけを切り出しそれを提示しているだけで、映画としての着地点がどこに行くのかが理解できないままで終わってしまった。

■役者さんはみんな素晴らしいんです。リリーさんはもう本業俳優と言ってもいいくらいの鬼気迫る演技だし、あくまで美人を保つ橋本愛も素晴らしい。能面のような顔の佐々木蔵之介は言うまでもない。映像も、吉田大八監督の出世作『桐島、部活やめるってよ』の近藤龍人さんが撮影監督なので素晴らしかったけど。

■正直言って、三島由紀夫の「総合小説」に大好きな吉田大八監督(あとは『クヒオ大佐』『パーマネント野ばら』『紙の月』など)が力負けしてしまったのかな、と。

■でももしかしたら、10年後くらいに「カルト映画」として評価されているかも知れない。お薦めはしませんが、気になった方は観ておいて損はないかも知れません。

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