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アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男 [映画]

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■2017/1/9鑑賞@チネチッタ。今年2本目の洋画2本目。

■正直、えらいものを観てしまったという感想。今年はまだ2本しか観ていないが、オレ的今年の洋画ベスト5に入ることはほぼ確定(だから早いって)。戦後ドイツが、欧州内の他国にきちんとナチスドイツの謝罪と賠償を済ませたので現在のドイツがある、と今まで普通に思っていたのだが、事実はそんな簡単な話ではなかったようだ。

■1950年代後半のドイツ・フランクフルト。検事長フリッツ・バウアー(ブルクハルト・クラウスナー)は海外に逃亡したナチスの残党を追うことに情熱を傾けていたが、実は検察内部や政治家にもナチスの意志を継ぐ者が要職についていたり、またバウアーがユダヤ人であることもあって周りは敵だらけで孤立無援に近かった。そこへ、ナチス幹部でアウシュヴィッツ収容所を指揮していた戦犯、アドルフ・アイヒマンがアルゼンチンに潜伏しているという情報が届く。なんとしてもアイヒマンを確保したいバウアーは、若手検事のカール(ロナルト・ツェアフェルト)の協力を得ながら、味方も欺きつつ、ついにはモサドに協力を依頼する、という国家反逆罪のリスクを犯しながらもアイヒマンに迫ってゆく。

■ブルクハルト・クラウスナーはドイツ中心で活躍される俳優さんなのであまり見たことはないが、『ブリッジ・オブ・スパイ』にも東ドイツの司法長官の役で出ていたようだ。あまり印象に残ってないが。そして検事のカールはなんと架空の人物だそうで。その配置で、最近映画でよく語られる「わりあい最近まで同性愛は違法だった」という事実がこの映画のひとつのファクターになっている。

■映像も色彩を抑えたダークなトーンになっているし、劇伴はほぼジャズで映像体験としてもスタイリッシュ。歴史的な結末は、検索でもすればすぐ分かる話なのでここでは書かない。でも今の時代のこの状況で、ドイツと同じく第二次大戦の敗戦国である日本人はぜひ観るべき映画だと思う。

■うろ覚えなのでてにおはは多分間違っていると思うけど、劇中のバウアーの台詞で、以下のようなものがあった。
「ドイツの山河は美しいが、それはもとからあるもので我々が作った訳ではない。ゲーテやベートーベンは偉大だが、それは彼ら個々人の成果であって、国家が偉大なわけではない」

■正しい愛国心を持つことは大事だけど、だからって「日本のここがすごい」とかやたらに強調するような昨今の風潮は、正直言ってカッコ悪い。でも、この映画をオレが観て欲しいと思っている層は、絶対観ないんだろうなと若干諦めの気持ちもありつつ。

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