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ミュージアム [映画]

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■2016/11/12鑑賞@チネチッタ。今年122本目の邦画61本目。大友啓史監督の作品にはいつもいい感じを抱いていた。NHK在籍時の大河ドラマ『龍馬伝』は久々に大河ドラマを見て良かったなと思ったし、在籍中の監督映画『ハゲタカ』や、独立後の映画シリーズ3作『るろうに剣心』は本当に素晴らしかった。それ以外の『プラチナデータ』も面白かったのだけど、今年公開の作品『秘密 THE TOP SECRET』を観て、あれ?と思ってしまった。どこかのメディアで「いろんなジャンルの作品に挑戦していきたい」と言われてたのだが、若干迷走気味かと。

■原作は巴亮介の同名漫画。年相応に漫画への興味は失せているので存じ上げませんでした。「ヤングマガジン」に連載されていたらしい。

■都内で猟奇的な殺人事件が連発する。なぜか事件は雨の日だけに発生し、犯人と目される男はフードの下にカエルの覆面を付けていて、通称「カエル男」と呼ばれた。捜査一課の刑事・沢村(小栗旬)は上司の関端(松重豊)や後輩の西野(野村周平)とともに捜査にあたるがなかなか犯人を捕らえきれない。捜査を進めていくと、事件の被害者は数年前に行われた「少女蝋詰め殺人事件」の裁判で、裁判員を務めた人間という共通の因子が浮かぶ。その中には家庭を顧みない沢村に愛想をつかし、息子とともに家を出ていった妻・遥(尾野真千子)も含まれていた。

■逆上した沢村は上層部の制止も聞かず単独捜査に走るが、彼の前に挑発するかのようにカエル男(妻夫木聡)が突然現れる。

■以下はネタバレになるので書きませんが、映画の感想としては酷評しますので、大友監督ならびに小栗旬のファンの方はご遠慮願えればと思います。

■今年は映画好きの人には「邦画バブル」とも言われるくらい良作目白押しですが、なぜかシリアルキラーものが連発されている年でもある。『ヒメアノ~ル』『クリーピー 偽りの隣人』『葛城事件』、そして大友監督の前作『秘密 THE TOP SECRET』だ。状況的にそれらの前作との比較になってしまう。

■鑑賞後の感想がスッキリだった映画は当たり前だけどない。ただこれらの作品は、演出方法は違えど「猟奇殺人」を本当の恐怖として感じさせるものがあった。ただ今作はちょっと漫画っぽすぎるのだ。「漫画原作だから当たり前」とは言わないで欲しい。他の作品も『葛城事件』以外は漫画もしくは小説が原作です。原作漫画はアタマの方しか読んでないのですが、基本的に映画の話は原作に忠実らしい。

■とすれば、中段の中だるみは原作の構造が理由と言えるだろうけど、そもそもそういう漫画を素材にする企画がおかしいし、演出もおかしい。小栗旬は別にお気に入りの俳優ではないが、芝居が下手だとは思わない。だがこの映画では単に頭の悪い刑事にしか見えない。尾野真千子の使い方もなんか違うし、松重豊は前髪下ろしてるし、その上司の伊武雅刀に至ってはヅラである。コントなのか。ベテラン俳優のパブリックイメージを改変してまでやる意味があったのかと。

■大友監督の狙いとしては、ブラピ主演の『セブン』みたいに境界を超えそうになる刑事の話を表現したかったのかも知れないけど、それなら同じく小栗旬主演の刑事ドラマ『BORDER』とかは見てないんだろうか。直木賞作家・金城一紀の手による脚本は、「境界を超えてしまった刑事」をより残酷に映し出していたんだけど。

■期待していた分、今年観た邦画の中では一番の駄作。絶対すごく金掛かってるし。大友監督の次回作『3月のライオン』はアクション要素が当然ゼロなので安心はできるし、原作が安定の羽海野チカさんなんだけど、観に行くかどうかはちょっと検討中。

■でもまあ、初週の興収は2位らしいので(そりゃ『君の名は。』には勝てません)偏屈なわたくしだけの意見かもね。

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