So-net無料ブログ作成

溺れるナイフ [映画]

90f79b6f9de2dc16 (1).jpg

■2016/11/6鑑賞@109シネマズ川崎。今年119本目の邦画58本目。

■邦画のメジャー配給でかなりの比率を占めるのが少女漫画原作もの。邦画マニアの方や、良心的な企画を通そうとする一部の製作者の方々には不評だったりするが、雑食系のわたくしとしてはそれも割合観てたりする。要は漫画原作が一律に悪というわけではなくて、企画や演出次第なんですね。当たり前ですが。この映画もそのカテゴリに入る訳ですが、気になって観てみたのは、タイトルが印象的なこと(これは映画のおかげではなくて原作漫画がそうだから)と、予告編の映像と劇伴が超印象的だったというのが理由です。

■原作はジョージ朝倉の同名漫画。これはわたくしの不勉強ですが、ジョージ朝倉という方を存じ上げず、勝手にジョージ秋山の弟子筋の方と思っていたけど、バリバリの少女漫画家で女性だし、ジョージ秋山先生とは特に関係はないらしい。

■モデル活動をしていた東京在住の中学生の夏芽(小松菜奈)は、父親が祖父の旅館を継ぐことになったので、「東京から5時間くらい」の地方都市に家族で越してくる。地方都市がどこかは特に明示されてはないけど、映画のロケ地だと和歌山県のような。ただ、夏芽以外の地元の登場人物の方言は広島弁っぽい。これはオレが対岸の愛媛県出身ということもあって引っかかったのだけど。そこで夏芽は地元の有力者の息子で自由奔放なコウ(菅田将暉)と出会い恋に落ちる。しかし芸能活動に未練がある夏芽は、写真集の出版に応じたりするが。

■実はこの映画、未だに引っかかってるのでそのうち再見するかも。FBで最初に書いた感想は「よく分かりませんでした」なんだけど、今もよく分かってないかも。予告編でも感じたように、山戸結希監督が作り出す映像がものすごくモーティヴで脳髄に叩き込まれるくらいの印象があるのだけど、映画の構成自体は正直あまりよろしくない。予算や撮影期間(2週間くらいらしい)の制約のせいかも知れないけど、回想やフラッシュバックのシーンが多すぎるし、話全体がきちんと繋がってないように見えるところも。

■おそらく山戸結希監督(上智出身の20代女子だって!上智出身の映画監督ってあまり聞いたことがないような)の映像表現のセンスとそれに対する熱量が、映画全体の構成力とまだ釣り合ってないのかと思います。でも、菅田将暉や小松菜奈、あとジャニーズの重岡大毅の芝居もいい。上白石萌音は『ちはやふる』と同じポジションだけど、『君の名は。』でブレイクしたことだし、もっと別の使い方があってもいいのかなとも思う。『舞妓はレディ』で示した身体能力の高さもあるし。

■現時点での完成度では強くお薦めはできませんが、次回作以降をチェックしておきたい監督さんです。気になられた方は心のブックマークを。B先輩は「相米慎二の再来」とまで評されてます。

■でも、菅田将暉と小松菜奈はちょっと映画に出過ぎかも。二人とも邦画界の貴重なタレントなので、彼らが消耗しない程度に事務所側が気を配って欲しいです。

■おまけ。映画を観た後に(最近はアマゾンで映画原作漫画は最初タダで読めるので)原作を3巻まで読んだのだけど、菅田将暉は原作のイメージ通り。若手で一番いいかも知れない。同世代に共演もある池松壮亮もいるけど、彼は役はともかく演技はワンパターンなのに、菅田くんはいつも違う顔を見せるしね。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

メッセージを送る