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四月は君の嘘 [映画]

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■2016/9/10鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年94本目の邦画45本目。

『ちはやふる』の小泉徳宏監督は、ライバル役の松岡茉優を「論理派」とした上で、主演の広瀬すずを「感覚派」と対極的に評した。いい捉え方をすれば、まだ「のびしろ」があるということだ。広瀬すずが今後どう変わっていくかというのを知りたいので、今作を観ることにした。

■まわりくどい言い方を止めると、広瀬すずが好みの女優さんというのが観た動機なんだけど。ただ主演俳優/女優が好みという理由で映画を観ると、大火傷をするというのはそりゃ今まで何回も経験している。

■原作は新川直司さんという方の同名漫画。「月刊少年マガジン」に連載してたらしいので少年漫画のくくりだろう。先日も映画関係者の某先輩が「最近は映画会社に企画を持ち込むと、『とにかく少女漫画原作で壁ドンありのを持ってきて!』と言われるよ。この業界終わってるんじゃないか」と嘆いておられた。そういうこともあり、ある程度の覚悟を持って映画に臨む。

■かつて天才ピアニストと呼ばれた有馬公生(山崎賢人)は、母(檀れい)の死後、演奏にのめり込むと音が聞こえなくなり、ピアノを弾けなくなってしまう。そこに幼なじみの椿(石井杏奈)が、友達が同じく幼なじみの渡(中川大志)を紹介して欲しいというのに付き合ってくれと半ば強引に誘い出され、そこでヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)と出会う。コンクールでも既存のルールを無視する自由奔放な演奏をするかをりに、公正は少しずつ惹かれていき、ピアノへの興味を取り戻し始めるが、かをりには隠している「嘘」があった。

■最近の邦画に漫画原作が多いのはある意味当然で、作家と編集者のコラボで練り上げられているストーリーには上質なものが多い。今作の新城毅彦監督の作品を観るのは『潔く柔く』以来だけど、そつのない映画を撮る監督さんという印象。

■今作もまあ、そつがない。主演二人は楽器演奏の練習を相当やっているというのは見て取れるし、映像の流れも悪くない。でも、漫画を映画化するならば表現方法にプラスαがないと意味がないと思うのはオレだけでしょうか。同じく広瀬主演の『ちはやふる』では、「競技かるた」をいかに映像で効果的に見せるかという試みがなされていた。音楽漫画を映像化するということでは『のだめカンタービレ』も、いかに映像で音楽を表現するかということに挑戦していたと思う。今作については申し訳ないけど、気づいた限りでは新しい試みは何もない。

■あと、広瀬すずのキンキン声が気になった。小泉徳宏監督はそれに気づき広瀬にボイトレをさせていたみたいだけど、これは継続の必要があるだろうなと。

■まあヒットはするんだろうけど、某先輩の嘆きの通り、一部の(と思いたい)日本映画界の動きが思いやられる。でも収穫はE-girlsの石井杏奈かな。『ソロモンの偽証』では(設定上)ブスな中学生役で強烈な印象を残したし、その後もドラマ『LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと』『世界から猫が消えたなら』などで存在感を示し続けている。E-girlsなんてとっとと辞めて女優に専念すればいいと思うけどね。

■という訳で、あまりお薦めできません。広瀬すず観賞用映画限定で。鑑賞後Amazonで原作漫画が1巻だけ無料だったので読んでみたのだけど、非常に繊細な筆致とストーリー。やはり映像にもう一工夫必要だったな、と改めて思った次第です。

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