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リップヴァンウィンクルの花嫁 [映画]

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■2016/3/27鑑賞@チネチッタ。今年39本目の邦画15本目。

■監督:岩井俊二&主演:黒木華、そりゃ観るに決まっているではないですか。黒木華出演の映画はほぼ観てるし。岩井俊二監督は、ドラマ『なぞの転校生』やNHK Eテレの番組『岩井俊二のMOVIEラボ』は非常に面白く見たし。しかし作品はレンタルや配信で結構見ているものの、映画館で観るというのは、実は『Love Letter』以来ではないか。いったい何年前だよ。ということで薄いファンという馬脚を現しております。

■リップヴァンウィンクル(=リップ・ヴァン・ウィンクル)という名前は中学の英語の教科書で見たような気がする。話はまったく覚えてないので検索してみたが、寓話のようです。気になる人は調べればあらすじは分かると思います。このタイトルと映画の内容の関連性については、正直分かりません。「虚構」という意味なのか、単なる語呂なのか。

■高校の臨時教員・七海(黒木華)は(架空の)SNSで出会った鉄也(地曳豪)といとも簡単に結婚することになる。授業中の出来事で勤務先から解雇された七海は、これを機会に専業主婦に収まろうとするが、結婚式の段になって向こうの親族の数との釣り合いが取れず、SNSで知り合った「なんでも屋」安室(綾野剛)に頼んでサクラを揃えて貰い乗り切る。しかし鉄也の浮気相手の恋人という男がいきなり乗り込んできて、七海はまた安室に対処を頼むが、結果的に義母(原日出子)に自身の浮気を疑われ離縁される。生活手段を失った七海は、安室のつてで自分も結婚式の親族のサクラのバイトをするが、そこで真白(Cocco)という女性と知り合う。

■話を追っていくタイプの映画ではないのに、ある程度分かりやすいあらすじを書いてしまって結構自己嫌悪であります。この映画、ただ流れに任せて、ほぼ出ずっぱりの主演の黒木華や、綾野剛、Coccoの演技と、岩井マジックともいうべき映像美と劇伴にただ身を委ねるというのが正しい鑑賞の仕方かと思います。

■感動作というより、むしろゲスなところの多い話ではある。でも、この映画の総体にすごく心を揺さぶられた。白旗を上げてしまうけど、その感覚を文章で表現するのはものすごく難しい。向き不向きはあると思うけど観てもらうしか分かってもらえないのでは、と思ってしまう。

■『岩井俊二のMOVIEラボ』を見てると、岩井監督は素人にも分かりやすく映画製作のキモを説明してくれる(まあ正直、学生のスマホムービーのコーナーは要らないけどね)。面白い映画を作ろうという意識はすごく高い人だと思うけど、そりゃ映画監督だったら当たり前か。ただ、「分かりやすくウケる映画」はまったく指向してないんだろうなと。3時間強の映画は、一日の回転数が減るので興行側から絶対敬遠されるし、分かりやすい話で泣いて笑ってという方が興収的にはいいだろう。それを視野に入れていない訳でもないと思うけど、岩井監督の主軸はブレていないんだろうな。

■グダグダ書いてこの締めは申し訳ないのだけど、とにかく映画を観て欲しい。オレ的には今年の邦画ベスト5には絶対入る。ヘタしたら1位かもしれない、まだ4月なのに。かなりの人は満足するのではないか、いや、して欲しい。

■しかし、岩井監督もインタビューで「昔ほど制作費がない」と言い、先日の竹中直人監督もトークイベントで「制作費がない」と言ってたので、今の邦画の現状って、いまさらながらそうなんですね。金をかけたからいいものが作れる訳でもないだろうけど、邦画ファンとしては淋しい現状です。

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