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寄生獣 [映画]

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■2014/12/06鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年63本目の邦画32本目。

■原作は、我々世代には懐かしい1990年前後の岩明均の同名漫画。ずいぶん早くにハリウッド映画化権を獲得したものの、結局映画化はならず、最近になってリリースされ日本国内での映画化権の争奪戦になったとか。ところでとある映画評論家が、『ターミネーター2』はこの漫画のパクリだと言ってるみたいだけど、本当かなあ。わたくし当時いた会社の系列会社が『T2』の国内興行権に噛んでたこともあり、もちろん半ば強制的に観せられたけど、どのへんがパクリなのかがよく分からない。時系列的には『寄生獣』のほうが確かに先なんだけど。ご存知の人教えてください。

■原作漫画は、青年誌の「イブニング」に連載されていたと思う。90年前後という時代においてすら十分古臭い絵柄なのに、斬新な話の展開に夢中になって読んだ記憶が。そして今作、監督は山崎貴さん。なんだかんだ言ってこの人の監督作品は結構観てしまっている。『Always 三丁目の夕日』シリーズ、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』『永遠の0』『STAND BY ME ドラえもん』とかね。VFXを多用した映像表現には長けた監督だと思うけど、自らの単独脚本や、あまり冴えない脚本家(誰とは言わない)と組んだ作品は、ストーリーの完成度がイマイチなものが大部分。

■で、今回組んだ脚本家はご存知古沢良太さん(共同脚本)。『Always 三丁目の夕日』シリーズ以来の再タッグという訳です。このブログでも何回か書いたけど、古沢良太さんはオレが今注目してる脚本家の一人で、映画にドラマ、舞台脚本(『鈴木先生』『探偵はBARにいる』シリーズ、『リーガルハイ』シリーズ、『趣味の部屋』などなど)に多忙な方。

■『Always 三丁目の夕日』シリーズはベタで泣かせ過ぎという批判もあるけど、短編漫画の連続にすぎない原作を再構成してきちんと話をまとめているというのは、たぶん古沢さんの功績だろう。なので今回の再タッグは大歓迎。正直、古沢脚本でない山崎監督作はオレ的には魅力減。今回もその力量は遺憾なく発揮されてると思うけど、そのへんは後述。

■前置きがまた長すぎて申し訳ありません。ある時期に日本中で、小さなサソリのような生物「パラサイト」が人間の体内に侵入し、その脳を支配して食欲を満たすために周囲の人間を惨殺するという事件が多発。母(余貴美子)と二人暮らしの平凡な高校生、泉新一(染谷将太)にもパラサイトが侵入するが、偶然の結果新一は脳を支配されず、右手を食って居座ったパラサイト「ミギー(声:阿部サダヲ)」と奇妙な共生関係になる。他のパラサイトはほとんど人の脳を支配してしまっているので、新一とミギーの立ち位置は微妙なものになり、結果他のパラサイトたちと戦っていくという話です。

■この映画、キャスティングも秀逸。主演の染谷将太はドハマりだし、パラサイトとして新一のいる高校に赴任してくる生物教師・田宮良子(深津絵里)や、同じくパラサイトの転校生島田(東出昌大)とかがすごくいい。深津絵里の芝居に対してはまあ何を今更なんだけど、『桐島、部活やめるってよ』以来、朝ドラとかにすごく露出している東出くんって、オレ的には正直まだまだ芝居は棒だと思ってるのだけど、それを逆手に取ったかのようなキャスティングには脱帽(詳しくは映画観てね)。そして、新一の同級生、村野里美役の橋本愛が妙にかわいいではないか。芝居のトーンはそう変わらないけど、何だか少し綺麗になった気がする。前編ではまだ話に大きく関わってはこないのだけど、後編に期待。

■特筆すべきは、ミギーの声に加えモーションキャプチャーもやったらしい阿部サダヲ。当然話の筋としては殺伐な感じになりそうなのだが、ミギーの声と(CGの)動きが、うまいことコメディリリーフになっている。ここツボです。

■原作のイメージを損なわない程度に話を再構成している古沢良太さんの手腕はさすが。エピソードの時系列を変えたり、設定を変更したりとか。特に新一は、原作では両親健在だったのに、今作では母子家庭の設定に変更しているというところが後々強く効いてくる。

■あ、もちろん演出も素晴らしいと思う。ハリウッドで映画化されなくて結果オーライというくらい。ミギーを中心としたVFXはどちらかというと漫画的で、ゴテゴテのハリウッドのCGより、これがこの作品の世界観には合ってると思う。それと、映画化が企画された時期と現代では、VFXはすごく進化しているというのも功を奏してるかなと。

■しかし残念ながら、この映画は前後編です。原作漫画からすると前半にもっとエピソードをぶち込めたと思うのだけど、必要最小限に抑えたのは、監督・脚本が前後編を分かってるのかなと。『るろうに剣心 伝説の最期編』みたいに尻すぼみになったらちょっとダメだしね。そして、主に後半で活躍するであろう豪華キャスト(北村一輝、大森南朋、ピエール瀧、新井浩文、浅野忠信などなど)が顔見世程度だったのになんか不完全燃焼。しかも完結編公開が2015年GWって待たせすぎ。あまりにご無体ではないですか。

■あと気がついたらいろいろディスってて、申し訳ありません。

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