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疾風ロンド [映画]

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■2016/11/26鑑賞@チネチッタ。今年126本目の邦画64本目。

■東野圭吾の小説の熱狂的なファンという訳ではないが、ドラマ映画化作品にはあまりハズレがない。そういう意味では安定感があるのだけど、あまりにも大量に映像化されているので新鮮味には欠ける。でも今作はある意味スキー映画で、最近スノースポーツが流行ってないせいか、大傑作『私をスキーに連れてって』以降は数が多くない。昔は東北に住んでいたせいもあって若き日は結構スキー好きだったわたくしは、最低10年は滑ってないのでその手の映像に飢えていたということもある。そして監督が『サラリーマンNEO』や『あまちゃん』(二番手D)のNHK・吉田照幸さんなので観てみようかと。

■医科学研究所で、殺傷効果の高い危険な生物兵器を開発した研究員・葛原(戸次重幸)。しかし所長・東郷(柄本明)と葛原の上司の冴えない中間管理職・栗林(阿部寛)は危険過ぎるとしてそれを認めず、葛原を解雇。逆恨みした葛原は生物兵器を持ち出しどこかのスキー場の山中に埋め、一週間経てば拡散するようにセットし、所長に三億円を寄こせと脅迫する。無責任な所長に全て押し付けられた栗林。だが、その矢先に葛原が交通事故で死んだとの報。解をなくした栗林はスノボー好きの息子・秀人(濱田龍臣)の助けを借り、生物兵器が埋められていると思われる野沢温泉スキー場に向かう。

■だが、学生時代以来のスキーでほとんど滑れない上に足を怪我した栗林は、捜し物の正体を隠してパトロール員の根津(大倉忠義)と彼に気があるスランプ気味のスノーボード選手・千晶(大島優子)に頼ることになってしまう。

■前半部は以上。これ以降のネタバレはさすがに。ここまで読んでもらった方にはお分かりだと思うんだけど、何といっても主人公の阿部寛がほぼほぼ活躍しないというのが、最近の映画では斬新。東野圭吾さんの原作小説は未読だが、映画自体には結構コント的なシーンが挟まれているのだけど、原作はたぶん真面目一本槍ではないかと。東野さんはエッセイはふざけているものもあるけど、小説ではあまりなかったような。この辺は吉田照幸監督の持ち味かな。以前クドカンが脚本を書いたドラマ『流星の絆』も、小説にはふざけたシーンはなかったのにドラマは結構爆笑満載だった。

■スキー(スノボー)シーンの撮影技術は、30年以上経っているので当たり前だけど『私スキ』の頃とは格段の進歩。そこそこ楽しい映画だし、またスノースポーツが流行ればいいなと思った。

■「じゃあお前が行け」というのはナシで。行きたいのは山々だけど、これだけ離れていて身体が鈍ってるので、うかつに行ったら命にかかわる怪我をしそうで・・・。すいません、けど行きたい。

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ガール・オン・ザ・トレイン [映画]

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■2016/11/19@TOHOシネマズ川崎。今年125本目の洋画62本目。

■予告編が面白かったので観ることにした。TOHOシネマズ川崎の中でも比較的大箱のシアターで7〜8割り程度の入り。もしかしてヒットするかなとも。

■レイチェル(エミリー・ブラント)は元夫のトム(ジャスティン・セロー)との間に子供ができなかったことでトムに浮気され、その結果、重度のアルコール依存症になってしまったことで離婚し職も失う。友人の部屋に間借りしているレイチェルは、用もないのに住んでいる郊外とNYを通勤電車で往復し、途中の風景からトムと現在の妻・アナ(レベッカ・ファーガソン)がいる、かつて自分が住んでいた家を眺めるのが日課になっていた。ある日レイチェルは、そこのベランダで金髪の女と男が抱擁しているところを目撃する。その後、トムの家に以前勤めていた、アナとよく似たベビーシッターの女・メガン(ヘイリー・ベネット)が行方不明になるという事件が起こり、レイチェルも巻き込まれていくが、レイチェルはアルコール依存症のせいか、所々で記憶が欠落し、警察サイドにも疑いを持たれるようになる。

■ネタバレはしませんが、結末が分かるまではちと恐ろしかった。オレも酒が大好きなので、以前は飲み過ぎで記憶が欠落してしまうことが結構あった。最近はそんなにない・・・と思う。そこをトリックに使うとは新鮮。原作が同名小説でベストセラーらしいので(全く知りませんでした)それ由来だと思いますが。

■主演のエミリー・ブラントは、最近は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』や今年公開の『ボーダーライン』とか、アクション系に近いたくましい女性の役が多いんだけど、今作は自分の精神の均衡を保てずにアルコールに頼ってしまうという、ある意味弱い女性を演じていた。でも全く違和感がなかったので、上手な女優さんだと思いオレ的好感度アップ。B先輩も好きな女優さんだそうですが。

■薄い乗り鉄としては、NYに向かう通勤列車の映像も楽しかった。ただアメリカでも、速度的に乗客によほどの動体視力がない限り、電車の中から個々の人物を確認するのは無理だと思うのでそこはご愛嬌。日本の首都圏に例えると、東海道線とか横須賀線かな。でも映画の中ではボックスシートだったので日本ではグリーン車か。

■失礼いたしました。

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聖の青春 [映画]

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■2016/11/19鑑賞@109シネマズ川崎。今年124本目の邦画63本目。

■この映画の主人公で、29歳で亡くなった天才棋士・村山聖(松山ケンイチ)の人物像には以前から興味があったし、原作の大崎善生さんの同名ノンフィクションも以前夢中になって読んだ。思えば我々の世代(ざっくり言うと1960年代生まれ)にとっては、将棋はとてもポピュラーなボードゲームだった。「ボードゲーム」というと、そんなもんと一緒にするなと将棋ファンは非難轟々かも知れないけど。当時はTVゲームもスマホもなかったので、子供同士の娯楽としても身近だった訳です。でもわたくし将棋は鬼のように弱く、勝った記憶があまりありません。

■なので観ることにした。監督はあまり意識してなかったが森義隆さん。なんとなく記憶があったんだけど、4年前の人気漫画の映画化『宇宙兄弟』は観たことがあった。そつのない映画化で楽しんだ。でも実は森監督はテレビマンユニオン出身で、ドキュメンタリー作品が多いみたい。今作はノンフィクションが原作なので、得意なフィールドに戻ったということかも。

■1990年代、若き天才・羽生善治(東出昌大)は史上初の7冠に挑もうとしていた。羽生に強いライバル意識を燃やしていたのは「東の羽生・西の村山」と称されていた通称「怪童」村山聖(松山ケンイチ)。幼少時からネフローゼという難病を患っていた聖は、自分の寿命がそう長くないことを悟り、人生のすべてを将棋に賭け、それゆえ周囲との軋轢を生みつつも天才を発揮し驚異的なスピードで昇級し、悲願である「名人位」を目指す。

■事実に基づいた話なのでネタバレも何もない。でも以降は是非映画を観て確認していただきたい。主演の松山ケンイチは、持病の影響で肥満だった村山聖に寄せるために20kgの増量を行ったそうです。でもそれ以外にも、今作の松ケンはまるで村山聖が乗り移ったかのような熱演。松ケンの演技力を考えれば想定内なんだけど、これは今のところ松ケンのベストアクトではないかと。

■驚いたのは羽生名人を演じた東出昌大。ルックスが元々似ているというところもあるけど、羽生名人への寄せ方が凄まじい。体格は羽生さんより一回り以上大きいはずだけど、仕草や姿勢、本当に羽生さんのコピーみたいだった。そして普段なら棒読みと言われる抑揚のない話し方も、羽生さんならそうかも、と思わせるくらいの説得力が。実際の羽生さんの眼鏡(当時流行っていたティアドロップ型)を実際に掛けて演技したというところもあるかな。東出くんの演技で初めていいと思った。こちらも彼にとっての現時点でのベストアクト。上から目線で大変申し訳ございません。

■難病を抱えた聖はもちろんのこと、羽生も、そして他のライバルの棋士についても、棋士は絶望的に孤独な職業だということを教えてくれたことも大きい。もちろん成長するためにサポートしてくれる親族や友人などのサポートは大きいのだけど、結果を出すべき対局では自分しか頼れるものはない、というのを強烈に示してくれた。

■助演陣も素晴らしい。母役の竹下景子、師匠役のリリー・フランキー、ライバル棋士役の安田顕、柄本時生、後輩の染谷将太などなど。泣きそうなくらいハマっている。東京での聖の生活をサポートする「将棋世界」の編集者・橋口(筒井道隆)は、原作者の大崎さんがモデル。筒井道隆も今までにない役柄ですごくいい。

■原作はノンフィクションなので当たり前だが、2時間映画にしては情報量が多く、普通にすれば単なるドキュメンタリー映画になってしまうところ、登場人物が話す台詞の相手を入れ替えたり創作を混ぜたりとか、脚本の向井康介さんと監督以下の制作陣の構成のおかげで素晴らしい映画になった。実はかなり鑑賞中にハマってしまって、劇中にそうではないところで嗚咽が漏れそうになり懸命にこらえた。隣の観客のノイズって結構迷惑だしね。

■お薦めです。すでに観られた男性は、知人女性を「松ケンと東出くんのBL映画だよ」とかの嘘を言っても(あれ?そう間違いでもないか)連れ出していただきたい。

■以下は個人的な話ですが、今年は邦画のベスト5をまとめるのがかなり難しくなりました。10に拡大したいかも。
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この世界の片隅に [映画]

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■2016/11/12鑑賞@109シネマズ川崎。今年123本目の邦画62本目。

■こうの史代さんの同名漫画が原作のアニメーション映画。主演の声優がのん(能年玲奈)ということで話題になった。事前のパブリシティがあまり多くなかったことに関して、契約でモメていたらしい能年の旧事務所が圧力を掛けたのではないか?という話もネットニュースで上がっていたが、配給元は決してメジャーではない東京テアトルで上映館は初週63館。メジャーな配給元と比べると当然宣伝力は劣るので普通の結果かとは思う。ただ、雑誌や新聞と比べ、芸能事務所が圧力を掛けやすい民放での露出は少なかったような気もするけどね。

■戦前の広島で生まれ育った少女・すず(のん)は、小学校時代に何となく好意を寄せていた哲はいたが、先方の男・周作がすずを見染めた、という理由で隣の軍港都市・呉市に嫁ぐ。ちょっとぼんやりしているすずはいくつか失敗を繰り返しつつ、義母や義父、出戻りの義姉と姪とも関係を構築していくが、太平洋戦争の状況は悪化し呉にも空襲が頻繁に来て、そして昭和20年8月、隣市の広島に原爆が落ちる。

■この映画の支援者の方は結構いて、「決して暗い気持ちで終わる映画ではない」という方もいるけど、半分正解で半分間違い。広島に原爆が落ちて、その前にすずは呉への空襲のあとの不発弾で自分の右手と姪を失くすのだ。重くない訳はないよね。

■強烈に反戦を主張した映画ではない。むしろ戦時中にすずを始めとする市井のひとびとの、平穏でありながら懸命な日常を表現した映画です。こういうタイプの映画には初めて出会ったかも。そのぶん起承転結を強調した映画ではないので、物足りない人もいるかなとは思います。

■ちなみにわたくしの出身地は、平成の大合併以降は呉市と隣接する愛媛県今治市(っても海をまたいでだけど)なのですが、映画を観て知らなかったことをたくさん発見した。映画の中ですずが遊郭街に迷い込むシーンがあるのだけど、呉市にそんなものがあったとは。あとで調べると戦時中は呉市の人口は40万を突破していたこともあったらしい。軍港都市だし、それなりの遊郭街があってもおかしくなかったかなと。

■そして、伊予弁とは似て非なる広島弁ですが、兵庫出身の能年玲奈の広島弁はほぼ完璧だったと思う。彼女のイントネーションと、瀬戸内海を挟む対岸として見える風景は、明らかに現代に地続きで繋がっているように思えた。

■製作者の目的がそうでないので、安易に涙を流すことに誘導する映画では多分ないのだけど、可能な人は観て欲しい。全国63館という小規模な公開で、初週の興収10位とは快挙と言っていいだろう。そのぶん満員続出で、オレは初日にナメてて昼前に川崎に行ったが、その時点で空きがあるのが最終上映回だけだった。なのでネット予約をお勧めします。

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ミュージアム [映画]

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■2016/11/12鑑賞@チネチッタ。今年122本目の邦画61本目。大友啓史監督の作品にはいつもいい感じを抱いていた。NHK在籍時の大河ドラマ『龍馬伝』は久々に大河ドラマを見て良かったなと思ったし、在籍中の監督映画『ハゲタカ』や、独立後の映画シリーズ3作『るろうに剣心』は本当に素晴らしかった。それ以外の『プラチナデータ』も面白かったのだけど、今年公開の作品『秘密 THE TOP SECRET』を観て、あれ?と思ってしまった。どこかのメディアで「いろんなジャンルの作品に挑戦していきたい」と言われてたのだが、若干迷走気味かと。

■原作は巴亮介の同名漫画。年相応に漫画への興味は失せているので存じ上げませんでした。「ヤングマガジン」に連載されていたらしい。

■都内で猟奇的な殺人事件が連発する。なぜか事件は雨の日だけに発生し、犯人と目される男はフードの下にカエルの覆面を付けていて、通称「カエル男」と呼ばれた。捜査一課の刑事・沢村(小栗旬)は上司の関端(松重豊)や後輩の西野(野村周平)とともに捜査にあたるがなかなか犯人を捕らえきれない。捜査を進めていくと、事件の被害者は数年前に行われた「少女蝋詰め殺人事件」の裁判で、裁判員を務めた人間という共通の因子が浮かぶ。その中には家庭を顧みない沢村に愛想をつかし、息子とともに家を出ていった妻・遥(尾野真千子)も含まれていた。

■逆上した沢村は上層部の制止も聞かず単独捜査に走るが、彼の前に挑発するかのようにカエル男(妻夫木聡)が突然現れる。

■以下はネタバレになるので書きませんが、映画の感想としては酷評しますので、大友監督ならびに小栗旬のファンの方はご遠慮願えればと思います。

■今年は映画好きの人には「邦画バブル」とも言われるくらい良作目白押しですが、なぜかシリアルキラーものが連発されている年でもある。『ヒメアノ~ル』『クリーピー 偽りの隣人』『葛城事件』、そして大友監督の前作『秘密 THE TOP SECRET』だ。状況的にそれらの前作との比較になってしまう。

■鑑賞後の感想がスッキリだった映画は当たり前だけどない。ただこれらの作品は、演出方法は違えど「猟奇殺人」を本当の恐怖として感じさせるものがあった。ただ今作はちょっと漫画っぽすぎるのだ。「漫画原作だから当たり前」とは言わないで欲しい。他の作品も『葛城事件』以外は漫画もしくは小説が原作です。原作漫画はアタマの方しか読んでないのですが、基本的に映画の話は原作に忠実らしい。

■とすれば、中段の中だるみは原作の構造が理由と言えるだろうけど、そもそもそういう漫画を素材にする企画がおかしいし、演出もおかしい。小栗旬は別にお気に入りの俳優ではないが、芝居が下手だとは思わない。だがこの映画では単に頭の悪い刑事にしか見えない。尾野真千子の使い方もなんか違うし、松重豊は前髪下ろしてるし、その上司の伊武雅刀に至ってはヅラである。コントなのか。ベテラン俳優のパブリックイメージを改変してまでやる意味があったのかと。

■大友監督の狙いとしては、ブラピ主演の『セブン』みたいに境界を超えそうになる刑事の話を表現したかったのかも知れないけど、それなら同じく小栗旬主演の刑事ドラマ『BORDER』とかは見てないんだろうか。直木賞作家・金城一紀の手による脚本は、「境界を超えてしまった刑事」をより残酷に映し出していたんだけど。

■期待していた分、今年観た邦画の中では一番の駄作。絶対すごく金掛かってるし。大友監督の次回作『3月のライオン』はアクション要素が当然ゼロなので安心はできるし、原作が安定の羽海野チカさんなんだけど、観に行くかどうかはちょっと検討中。

■でもまあ、初週の興収は2位らしいので(そりゃ『君の名は。』には勝てません)偏屈なわたくしだけの意見かもね。

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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK [映画]

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■2016/11/12鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年121本目の洋画61本目。イギリスの作家・リー・チャイルドのヒット小説『ジャック・リーチャーシリーズ』の映画化第2弾。前作『アウトロー』は原題が『ジャック・リーチャー』なのに、着地点がいったいどこにあるのか分からない間抜けな邦題でしたが、2作目で軌道修正した模様。

■もとアメリカ陸軍少佐のジャック・リーチャー(トム・クルーズ)はある事件を解決した縁で、協力してくれた現役の陸軍少佐・ターナー(コビー・スマルダーズ)をデートに誘おうと思い勤務先に訪れるが、ターナーはスパイ容疑で逮捕されていた。しかもリーチャー自身にも身に覚えがない娘の養育費の不払いの問題を提示される。リーチャーは押し付けられた事由で投獄されるが、ターナーと自分の疑惑を晴らすべく、娘と言われるサマンサを連れ真相に迫る。そこに最強の敵、ハンター(パトリック・ヒューシンガー)が立ちふさがる。

■おそらく予算の関係だろうが、『ミッション・インポッシブル』シリーズと比べかなり雑だった前作『アウトロー』と比べかなり丁寧な作りになっている。シリーズが中断しなくて良かったね。監督がエドワード・ズウィックに交代した結果なのかも。

■このシリーズはVFXをあまり使わない(でも一切使ってないわけでは絶対にない)のが売りなんだけど、いやトム・クルーズ走りすぎでしょ。オレより1歳上の54歳なので本当にご苦労様としか言えない。

■これはこれでシリーズを続けて欲しいと願う次第です。トム・クルーズがあまりかっこよくないというのも同世代の男としては共感。

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手紙は憶えている [映画]

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■2016/11/6鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年120本目の洋画60本目。

■妻・ルースが亡くなった後認知症が進み、妻が入居していた老人ホームに入ったアメリカ在住のゼヴ(クリストファー・ブラマー)。症状は悪化し寝て起きると前日のことを覚えていない。同じ老人ホームに入居している友人のマックス(マーティン・ランドー)は、「ルースに誓ったことがあるだろう」とゼヴに言い、第二次大戦中にナチス・ドイツにアウシュビッツで殺されたゼヴの家族の復習を果たせ、と認知症のゼヴのために手紙に手順を記し送り出す。ゼヴは老人ホームを抜け出し、記憶が抜けるごとにマックスの手紙を読み返し、複数の関係者と思われる人間に会い、徐々に真実に迫るかと思わたのだが。

■認知症が映画の中でのひとつのトリックになっているので、正直、家族に認知症の人間がいるオレにはちと重かった。最後の重大なトリックについては書いてしまうとダメなので書きませんが、ナチス・ドイツの関係者で第二次大戦後に、アウシュビッツの捕虜に自分の身分を偽ってアメリカに逃げた人たちがいるというのは、おそらく史実を題材にしているのだろう。

■ま、途中で結末がある程度想像がついてしまうのですが、観た方がいい映画のひとつではあります。平和な時代が長すぎると特に日本人はボケてしまうと思うので、時折こういう映画は必要じゃないかと。ま、鑑賞後あまりいい気分にはならないですけどね。

■しかしアメリカの老人ホームの豪華なこと。日本とはかなり違う。まあ富裕層向けなんだろうけどね。

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溺れるナイフ [映画]

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■2016/11/6鑑賞@109シネマズ川崎。今年119本目の邦画58本目。

■邦画のメジャー配給でかなりの比率を占めるのが少女漫画原作もの。邦画マニアの方や、良心的な企画を通そうとする一部の製作者の方々には不評だったりするが、雑食系のわたくしとしてはそれも割合観てたりする。要は漫画原作が一律に悪というわけではなくて、企画や演出次第なんですね。当たり前ですが。この映画もそのカテゴリに入る訳ですが、気になって観てみたのは、タイトルが印象的なこと(これは映画のおかげではなくて原作漫画がそうだから)と、予告編の映像と劇伴が超印象的だったというのが理由です。

■原作はジョージ朝倉の同名漫画。これはわたくしの不勉強ですが、ジョージ朝倉という方を存じ上げず、勝手にジョージ秋山の弟子筋の方と思っていたけど、バリバリの少女漫画家で女性だし、ジョージ秋山先生とは特に関係はないらしい。

■モデル活動をしていた東京在住の中学生の夏芽(小松菜奈)は、父親が祖父の旅館を継ぐことになったので、「東京から5時間くらい」の地方都市に家族で越してくる。地方都市がどこかは特に明示されてはないけど、映画のロケ地だと和歌山県のような。ただ、夏芽以外の地元の登場人物の方言は広島弁っぽい。これはオレが対岸の愛媛県出身ということもあって引っかかったのだけど。そこで夏芽は地元の有力者の息子で自由奔放なコウ(菅田将暉)と出会い恋に落ちる。しかし芸能活動に未練がある夏芽は、写真集の出版に応じたりするが。

■実はこの映画、未だに引っかかってるのでそのうち再見するかも。FBで最初に書いた感想は「よく分かりませんでした」なんだけど、今もよく分かってないかも。予告編でも感じたように、山戸結希監督が作り出す映像がものすごくモーティヴで脳髄に叩き込まれるくらいの印象があるのだけど、映画の構成自体は正直あまりよろしくない。予算や撮影期間(2週間くらいらしい)の制約のせいかも知れないけど、回想やフラッシュバックのシーンが多すぎるし、話全体がきちんと繋がってないように見えるところも。

■おそらく山戸結希監督(上智出身の20代女子だって!上智出身の映画監督ってあまり聞いたことがないような)の映像表現のセンスとそれに対する熱量が、映画全体の構成力とまだ釣り合ってないのかと思います。でも、菅田将暉や小松菜奈、あとジャニーズの重岡大毅の芝居もいい。上白石萌音は『ちはやふる』と同じポジションだけど、『君の名は。』でブレイクしたことだし、もっと別の使い方があってもいいのかなとも思う。『舞妓はレディ』で示した身体能力の高さもあるし。

■現時点での完成度では強くお薦めはできませんが、次回作以降をチェックしておきたい監督さんです。気になられた方は心のブックマークを。B先輩は「相米慎二の再来」とまで評されてます。

■でも、菅田将暉と小松菜奈はちょっと映画に出過ぎかも。二人とも邦画界の貴重なタレントなので、彼らが消耗しない程度に事務所側が気を配って欲しいです。

■おまけ。映画を観た後に(最近はアマゾンで映画原作漫画は最初タダで読めるので)原作を3巻まで読んだのだけど、菅田将暉は原作のイメージ通り。若手で一番いいかも知れない。同世代に共演もある池松壮亮もいるけど、彼は役はともかく演技はワンパターンなのに、菅田くんはいつも違う顔を見せるしね。

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インフェルノ [映画]

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■2016/11/5鑑賞@TOHOシネマズ川崎。今年118本目の洋画59本目。何の因果か、すべて新作なのに今作の監督のロン・ハワードの作品を観るのは今年3本目(『白鯨との闘い』『ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years』に続く)だし、主演のトム・ハンクスの映画も同じく3本目(『ブリッジ・オブ・スパイ』『ハドソン川の奇跡』)という。多作のベテラン監督とメジャーなベテラン俳優なのでまあ当然と言えばそうなんだけど、ちょっと自分的に映画を観すぎという謎の反省も。もちろんすべての映画はよろしかったです。

■この映画は、ダン・ブラウンの小説「ラングドン教授シリーズ」の映画化第三作。最初の作品『ダ・ヴィンチ・コード』を劇場で観て凄く面白かったのだ。何より犯人がダ・ヴィンチにまつわる暗号を犯罪の際に残していて、それがキリストに関わる事だったので、これはクリスチャンの多い欧米社会で大問題になるかも、と思った親がクリスチャンなわたくしでしたが、別に欧米で問題にはなりませんでした。認識の浅さかな。

■ただ上映時間がほぼ3時間だったので大変に疲れた記憶はある。なお、次作の『天使と悪魔』は、タイミングの問題なんだろうが、観てません。今作を観て思ったけど、一話完結方式なので特には問題なかったかと。

■ある夜、ラングドンは夜半に目覚めるが、それはフィレンツェの病院。何者かに襲撃されたらしいのだが、彼にはその記憶がない。入院中にまた襲撃されるが、女医シエナ(フェリシティ・ジョーンズ)に助けられて病院を脱出。ラングドンとシエナは、生物学者ゾブリスト(ベン・ウォルター)が、現在の地球人口の膨張ではいずれ破綻が訪れるので、人口を減らすウィルスを世界中にばらまこうとしていることを知る。それを阻止すべくラングドンの活動が始まる。

■ネタバレになってしまうので以上だけど、映画自体はすごく面白い。ただこのシリーズの犯人がやたらに昔の遺跡とか記憶にトリックの鍵を仕込もうとするのにはちょっと飽きたかな。自分の犯罪に高邁な精神を持っていたとしても、それはなんかおかしいかな、と。

■でも見せ所はたっぷりで面白かったです。気になったのは、トム・ハンクスが前作『ハドソン川の奇跡』と比べて結構ファットだったこと。撮影時期は知らないけど『ハドソン川の奇跡』の時はスリムだったので。ま、航空機の機長は体調のコントロールが厳しいらしいので、それが理由かも知れないけどね。

■おまけ。人類の過剰な増殖が地球環境、もしくは人類の生活そのものに悪影響をもたらすというのは、この映画だけではなくて色々なところで取り上げられている話であって、それを作為的に止めるのはひとつにはこの映画の手法だったり、現実には優生思想だったり姥捨山だったりするが、もちろんそれは禁じ手で、自然の摂理に任せるべきというのが一般的な考え。なんてことを思っていると、日本の人口が戦争以外の要素で初めて減少に転じたというのを国勢調査の結果で知り、現在の日本では減るべき環境になったのかと考えてしまった。

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続・深夜食堂 [映画]

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■2016/11/5鑑賞@チネチッタ。今年117本目の邦画58本目。昨年公開の『映画 深夜食堂』に続く、安倍夜郎さんの同名漫画のドラマ化から派生した映画2作目。

■このシリーズが相変わらず好きなのは以前にも書いた通り。ドラマ版も全部見ていたが、今秋からの新ドラマ版(全10作)は地上波での放送はなく、配信サイト「Netflix」限定になってしまったので未見。ちょっと前までは契約していたのだが、「Hulu」「Amazon Prime Video」にも契約しているのであまり見ないチャンネルは断捨離すべきかと思い契約解除したばかりだった。それも含めて映画版2作目を観ようと思った次第です。

■フォーマットは前作と同じで、歌舞伎町に店を構える深夜営業の「めしや」、通称「深夜食堂」のマスター(小林薫)と客を巡る話。主にマスターは狂言回しの役割。短いエピソードの集積なのは前作同様。今回は3つのエピソード。
・その1。編集者の範子(河井青葉)は仕事のストレスを夜な夜な喪服で飲みに来ることで発散する変な女。葬儀場で知り合った中年男(佐藤浩市)と恋に落ちるが。
・その2。蕎麦屋の息子・清太(池松壮亮)は早くに父を亡くし、今は母(キムラ緑子)の下で働いていた。清太には年上の恋人・さおり(小島聖)と結婚するつもりだが母に言い出せず。
・その3。息子が金が必要だというオレオレ詐欺に引っかかったらしく、博多から上京してきた夕起子(渡辺美佐子)はひょんなことから「めしや」の世話になるが。

■そこに「めしや」の濃い常連が絡んでくるという同じ話。面白いんだけど、脚本は前作に続く松岡錠司監督とあと二人なので、エピソードごとに脚本を担当したんだろうなと妄想する。でも担当回によりエピソードの完成度にかなり差があるので、映画全体としてはちと辛いかなと。俳優さんは熱演なんですけどね。多部未華子は助演のほうがしっくりくる。

■でもほっこりする話が中心だし、前作同様最後は大晦日の話で終わるので、実はこの映画は大晦日に観ると気持ちいいのかなとも思った。

■劇場映画としてはちょっと限界かな。Netflixに再加入するかはちと検討中。悪い映画じゃないんだけど、あまり褒められず申し訳ございません。

■2016/11/16追記。結局Netflixに再加入してしまって、『深夜食堂』の新シリーズの第1回を見た。ツボった。そしてこの話は映画ではなくドラマというフォーマットに最適なんだなあと思いました。できれば今後は民放の深夜枠で継続して欲しいけど、有料配信サイトでしか放送できないのは、現状に即してるのかなとも。

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